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悪役令嬢、旅に出る〜そして彼女は、伝説になる〜 シリーズ

悪役令嬢、旅に出る~赤竜も首ったけ~

作者: 黒木カイネ

読んでみたいとの感想をもらって赤竜との話を書いてみました。今回はざまぁ要素はないです。本編でほとんどかけなかった恋愛要素的なものを書いてます。

 ルクレツィア=ガブリーニはレッチェアーノ王国ガブリーニ公爵家の第六子であり、まごうことなき公爵令嬢である。

 公爵令嬢と言えば国内の淑女の手本を示すべき存在。

 小さな子供が読む絵本にも王女殿下の次に理想の姫として描かれることの多い、淑女の中の淑女、として多くの民には認識されている。

 その淑女の中の淑女はと言うと現在、領内の邸宅に建設された訓練施設にて朝の日課である走り込みを行っていた。

 彼女がこうして令嬢らしからぬ行為に邁進しているのはひとえに体力をつけて、冒険者ギルドでもっと多くの依頼をこなすためだった。


 ルクレツィアが身分を隠してただのルーシーとして冒険者ギルドで依頼を受け始めたのは、定められた運命に負けず、自らの居場所を勝ち取るために力をつけたかったからである。

 令嬢としては間違っていたのだろうが、ガブリーニ公爵は何も言わずに支援した。

 そうして数々の依頼をこなす過程で出会った人々と過ごした時間は、彼女に何にも代えられない充実感を与えてくれたのだった。

 父親以外の家族もまた彼女が良い方向に向かっているのを感じてか、あるいは公爵の意向をくんでか、ルクレツィアの行動に文句をつけることはなかった。

 この時期、彼女以外の家族は王都で過ごしており、父公爵が王都の屋敷にいるあいだ邸宅内にいるのは、領地の管理を任された父の側近と使用人たちだけであった。


 うっすら汗ばむ程度で朝の日課を済ませたルクレツィア。

 侍女から受け取った、柔らかな布で首回りの汗をぬぐい、朝食へと向かう彼女に書簡が寄せられる。


「昨日は夜更かししてしまったせいか、どうにも体の動きが鈍い気がするわ」


 植物の繊維をすいて作った固い紙を広げて、内容を確認するルクレツィアに侍女はいつもの無表情で頷いた。


「常よりは、走り終えてこちらに戻られるのが遅かった様に存じます。お茶の支度をいたしますので、しばしお待ちを」


 茶を飲んで少し休むことを勧める侍女の言葉に一つ頷くと、ルクレツィアは件の書簡をテーブルの脇に置いた。

 白い石で造られたテーブルの上で、くるりとまるまって転がる紙を流し見ながら、彼女は内容を反芻する。


 ――その案件が、当時冒険者ギルドでランクBのルクレツィアに回ってきたのは、まだ年若くとも類なる魔術の使い手として名を上げつつあったからであろう。

 レッチェアーノ王国より西の方角にあるファレーリア山脈の麓の小国、ミルトーネ。

 小さいながらも自然の恵み豊かなその国は、各国から虎視眈々と狙われていた。

 しかし、政治手腕の優れた王の采配により、これまで独立を保ってきた。

 長きに渡り国を守り抜いた国王も、ファレーリア山脈に住み着いた正体不明の怪物にはかなわなかったらしい。

 何でも山より大きな怪物の討伐に王国騎士団や国中の魔術師、冒険者などを集めて幾度となく討伐に向かわせたが、惨敗。

 これまで帰ってきた者はいなかったそうだ。

 自国に不利な情報の秘匿のため、内々に処理しようとしたのが裏目に出たのか、今やかの国は進退窮まっていた。

 ではなぜ、レッチェアーノ王国の冒険者ギルドが依頼を請け負うことになったのかと言えば、その理由はかの国が産出する鉱物にある。

 ファレーリア山脈から採掘される鉱石の中には月の光を浴びると魔力を帯びて輝き、宝石としても価値を持つものがある。

 中でも古く、魔力をため込んだものは護り石として各国の貴人に重宝されていた。

 護り石とは、持ち主の身に危険が迫ると砕け散り、解放された魔力が一度きりの強固な結界を展開する宝石のことだ。

 身分ゆえか厳格な仕事ぶり故か、何かと敵の多いガブリーニ公爵がその宝石をいくつか身に着けていたことをルクレツィアは覚えていた。

 レッチェアーノの国王陛下からは、近々ギルドに偵察の依頼を持ちかけることと恐らく「ルーシー」へ要請が来るだろうといった内容の話が事前に持ちかけられていた。

 それに対して、彼女の父親であるガブリーニ公爵は、依頼を受けるかどうかは娘の判断に任せると返事をした。

 なんでも、ファレーリア山脈に突如として現れた怪物は何をどうやったのか、いつの間にか宝石を山ごとひとつの場所に集めてしまったらしい。

 月の護り石の流通量が減ればここぞとばかりに、あちこちで襲撃事件などの犯罪も増えるかもしれない。

 地図から座標を割りだし、空間と空間をつないで跳躍する転移魔法はルクレツィアの得意とするところであった。

 どのような怪物であっても初めの一撃くらいはしのげるような準備をしていけば問題ないと判断して、ルクレツィアは依頼を受けることにしたのだった。


「ミルトーネの怪物……いったい、どのような相手なのかしら」


 朝食を終え、身支度を整えたルクレツィアは、テーブルの上の書簡を指先で弄ぶ。

 事前情報通り、ルクレツィアに依頼されたのはまず、怪物の正体を確認してレッチェアーノの冒険者ギルドに報告することであった。

 父より譲り受けた月の護り石を両耳に飾り、自分の魔力を通しやすいように特別に誂えて貰った装備一式を身に着けてギルドへ向かう。

 ルクレツィアが冒険者ギルドに到着すると父親の雇った共の者はすでに待機しており、転移魔法を使って先に彼らをミルトーネに転移させることにした。

 彼らは瞬く間に指定されたミルトーネ国冒険者ギルドの座標向けて空間を跳躍する。

 確かな手ごたえを感じて、ルクレツィアは自身も転移魔法を展開した。

 陽気な酒場と言った印象のレッチェアーノ冒険者ギルドの風景から一転して、白とも黒ともつかない不思議な空間を飛ぶ。


「えっ……?」


 いつもなら瞬時に目的座標に到着するというのに、奇妙な歪みを感じると同時に体があらぬ方向に引き寄せられ、ルクレツィアの視界がぐるりと回転した。

 強い波の揺れに飲まれ、このままではどこをともつかない場所に流されてしまいそう。

 背筋の震えを叱咤するように奥歯をぐっとかみしめれば、体中の筋肉がぎちりと音を立てて引き絞られる。

 何とか新たに繋ぎなおした座標の出口へ齧りつく様にして転移空間を抜け出すと、ルクレツィアの視界が白み、遅れて耳鳴りがした。

 光が収まってからまず感じたのは乾いた土の香り。

 次いで真白な細かい粒子が視界を覆いつくし、舞い上がった砂や塵が肺腑に入り込んで、咳き込む。

 何かが爆発したのだろうと判断し、ふらつき倒れそうな体を何とか踏みとどまらせたルクレツィアの瞳に映るのは光り輝く金色の何かだ。


「なんて……きれい……」


 白くぼやけた視界の中でもはっきりと視認できた金色の塊はルクレツィアの背丈と同じくらい大きい。目も眩むほどの輝きなのに不思議な透明感を持ったそれは、やけに滑らかにぬるりと動いた。


「いっ―――てえぇぇ!! 」


 大地を揺るがす咆哮に、ルクレツィアは吹き飛ばされ、空高く舞い上がる。

 紺碧の空の下には灰色の大きな山があり、さらに大きな赤い物体が山を囲むように寝そべっていたようだが、今は山を崩さんばかりの勢いでのたくっていた。

 彼女は、相当高く吹き飛ばされたようだ。

 魔力で下から風を吹き上げ緩やかに下降するにつれて、色彩でしか認識できなかったそれが、はっきりと姿を現す。

 陽光を受けて揺らめくの炎の様なそれは体を構成する鱗の一つで、液体を思わせる滑らかな蜂蜜色の球体は瞳。一振りで山を崩せそうなほどの大きな爪が地面を抉るのを見て、ルクレツィアの全身に鳥肌が立った。

 天を貫かんばかりの大きな金色の角は何故か片方が折れており、折れた角が、地面に横たわって黄金の川のように見えた。


――竜だ。


 そう口にしたつもりだったが、ルクレツィアの口からは震える吐息が漏れるのみ。

 美しいと恐ろしいが同時に成立する言葉なのだと、彼女は生まれて初めて実感した。

 風をまといつつ中空からゆっくりと降りてくるルクレツィアに赤い竜が長い首を擡げて叫ぶ。


「おいてめぇ! どこの竜だ!? 出合い頭に角をブッ飛ばしやがって。竜の風上にもおけねえ! 人の姿なんて捨ててかかってこいよッ!! 」


 ――捨てるも何も、ルクレツィアは人以外の何物でもなく、今後人を捨てる予定はない。

 完全に頭に血が上っているらしく、赤竜は空を焦がさんとばかりに真紅の炎で赤く染め上げた。

 地上から吹き上げてくる小さな太陽とも思える熱源は、触れるものを焼き尽くし、後には影ひとつ残らないだろう。

 ルクレツィアがどうにか迫る炎を逸らすために、ありったけの魔力を放出した刹那。たくさんの護り石が連鎖的に割れるような音がして大きな銀の柱が辺り一帯を包み込む。


「え、あ。オイ、馬鹿やめろ!! 」


 戸惑いから焦りに転じる声が遠くで聞こえたような気がしたが、ルクレツィアは銀光に満ちた視界の中で乱舞する金色に目を奪われた。

 光を乱反射しながら時に爆ぜ、宙をうねり、やがてそれはルクレツィアの体を通り抜け、見えなくなる。

 残されたのは真白な砂の山。一部にきらりとしたもの――月の護り石だろうか――が陽光を反射するのがみえるくらいで、あとは何もない。

 大きな魔力の爆発を感じたが、怪我などはなかった。

 寧ろ清々しい気持ちになるほど体が軽く、これまでにないくらい魔力が充実している気がするのは気のせいだろうか。

 疑問に思いつつルクレツィアが、白い砂を足裏で擦る様にしてどかすと茶色い地面が見えた。

 見慣れた地面の色にほっとして顔を上げるとそこには一人の青年が立っていた。

 無造作に流した短い髪は紅く、眼光鋭い切れ長の瞳は糖蜜色、ルクレツィアの数倍はありそうな体躯の青年。彼はどこかで見かけたような色合いをしている。

 青年が身にまとう簡素あるが上質な旅装束は、ルクレツィアの着ているものとよく似ていた。

 良く似た品物であっても、着ている人間が違うだけで全く印象が異なるものだと彼女は妙に感心した。


「この一帯で月の魔力をぶっ放すとか、正気じゃないぜ」


 呆れたように言って、青年はルクレツィアを見下ろす。


「なーに呆けた顔してんだよ。こんだけ魔石集めてる場所でぶっ放せは誘爆して暴走するのは当然だろ。派手に自滅するのは良いけどよぉ、人を巻き込むんじゃね……って、おま、それ! それは俺のっ角じゃねえかああぁぁぁ―――!! 」


 これでもかと言うほど瞳を見開いて、自分の頭を指さす男に戸惑いつつもルクレツィアは恐る恐る頭に手を伸ばす。

 ……さらりとしたいつもの髪の感触に特に違和感はない。

 ルクレツィアは安堵した。偵察は失敗に終わり、山もこのありさまだ、おまけに角まで生やして帰ったら父に合わせる顔がない。

 ふうと息を一つ吐くとさらりと髪が揺れ、視界に見慣れぬ金色の何かが映る。

 何気なく手に取るとどうやらそれは自分の髪の毛のようだった。

 ――あら、わたくしの髪は銀色ではなかったでしょうか。

 そういえば、あの竜の角は美しい黄金色でした。そう、この髪の色の様な……。

しばし硬直するルクレツィアに赤髪の男が詰め寄る。


「おい、あんた。人の角ぶんどっていったいどういうつもりなんだよ! 出現と同時に角折りからの、道連れ自爆、挙句の果てに竜角強奪……って俺が一体何したってんだよ?! 」


 額に青筋を浮かべて、憤懣やるかたないといった様子の青年。彼はしばらく吼える様に叫んでいたが、ふと、何かに気づいたように動きを止めた。


「月の魔力は強いが、俺以外の竜角の気配がなねえな……。あれ、お前、もしかしてもしかすると、いや、信じたくないんだけどー……人間、じゃね? 」


 顔立ちは整っているのに、どこか残念な半笑いで問うてくる青年へ、ルクレツィアは頷いた。


「はい。わたくしは人間です。正体不明の生き物が山を占拠して月の護石が取れなくなったので、調査して欲しいとのことでこちらに参りました」


「あ、ああ。そう……ん? んんん? それなら俺の角折る必要なかったんじゃ」


 今まで出会った魔術師や魔力を帯びた獣たちが、ちっぽけなものに思えるほどの、強大な魔力の持ち主。

ちらりと視線をよこす青年と目が合うと膝が震え、手がじっとりと汗ばんだ。


「すいません。不幸な事故でした」


 自称竜であるらしい青年が言い切る前に、ルクレツィアは素早く謝罪の言葉を口にした。

 相手の言葉を遮るのは礼儀に反するが、このままではいつまでたっても話が進まない。


「せめてもの償いとして角をお返ししたいのですが、どうすればよいでしょうか」


 ルクレツィアは少しでも真摯な姿勢を見せようとぐっと顔を上げ、青年の顔をじっと見つめて答えを待った。


「えっ?! 返してくれんの? 竜角つったら竜の魔力の塊、持ってるだけで人類最強になれんだぜ?! 」


 ――人類最強。

 伝説の竜の力を得たことが知れれば、多くの人間がわたくしの力を求め、あるいは恐れることになるのであろう。

 もちろん良い事ばかりではないだろうが、わたくしはもう無価値を嘆きただ泣くばかりの人間ではなくなるのだ!

 ルクレツィアは心拍数が急上昇し、興奮に潤んだ瞳孔が開いて体全体が脈打つように震えた―――がそこはぐっとこらえた。

 確かに自分は力を欲しているが、他者から奪ってまで得ようとは思わない。

 そのような卑劣な手段を用いることはルクレツィアの、ガブリーニ公爵令嬢としての誇りが許さなかった。

 やけに感情豊かな青年の様子に戸惑いつつも、ルクレツィアがしっかりと頷くと、彼は満面の笑みでこういった。


「じゃあちょっと全身を燃やしてみていい? あんたの了解を得て、俺の炎で焼けば、くっついている角の魔力が解けて戻ってくると思うし」


「お断りいたします。流石に命まではお渡しすることはできません」


 間髪入れずに断るルクレツィアに青年はふむ、と唸る。

 断られることを、想定していなかったようだ。

 この青年、見た目は人間であるというのにどうにも言動が珍妙である。

 人は燃やせば死ぬに決まっているだろう。

 そんな当たり前の事すら、分かっていないようだった。


「じゃあ、髪だけ綺麗に焼くってのは」


ひらめいた! とばかりに会心の笑みを浮かべる青年に、今度はルクレツィアが吼える!


「わたくしに丸坊主になれとおっしゃるのですかっ!! 髪は女の命。全ての髪を失っては人前に出ることがかなわず、わたくし、父に合わせる顔がありませぬ! どうか! どうかご慈悲があるのならば自然と抜け落ちるのを待ってくださりませっ!! 」


 顔を真っ赤にして、口から炎を吐かんばかりの勢いで迫るルクレツィアの勢いをものともせず、青年は気怠そうに首裏を撫でた。


「えー。俺、キラキラしたものを集めるのは好きだけどさ。人の抜け毛をちまちま集めんのは、流石に面倒臭えんだけど。なぁ俺アンタを丸焼きにすることもできるんだぜ、髪くらい諦めろよ」


 指先からちろちろと赤い炎を出して、脅しつける青年に負けまいと、ルクレツィアはつんと顎を逸らした。


「手間と角、どちらが大事なのでしょうか。魔力は、持ち主の在り方に引きずられることをご存じでしょう。私を丸焼きにすれば、私の魔力ごとあなたの角も消滅するのでは? 角が惜しいのでしたら、私の言うことをお聞き入れ下さいまし」


「あー……わかったよ! 背に腹は代えられねえし。そんじゃ角の魔力が残っている間は、あんたの抜け毛はすべからく俺のもの。いいな? 」


「結構です。ただし、金色の髪の抜け毛だけですわよ」


「んじゃ、契約成立な。角が戻るまであんたの姿―――つまり、中途半端なサイズの人間体に捕らわれるわけだから、なんとも面倒な話だよな」


 空を飛べる分、まだ虫の方が楽しめるだなんのとぶつぶつ言っていた青年は、不意に顔を上げ、ルクレツィアの両肩をガッシリとつかんだ。


「あ。そうだった! ……絶対、俺の角持ったまま死ぬなよ。理解してるみてぇだけど、たぶん、あんたが死ぬとあんたの魔力ごと俺の角も消滅するから」


「ええ、そうですわね。気を付けますわ」


「いや、本当にわかってる? やっぱあれだな。人間って脆弱らしいし、死なないように見張っている必要があるかもしれない」


 もし万が一死んだとしても魔力が散る前に炎で焼けるように、そばで待機しておくべきじゃないだろうか。

 そう考える青年だったが、「見張る」との言葉にルクレツィアは眉根を寄せた。


「四六時中見張られては苦痛です。人間には、気鬱の病でなくなるものもおりますのよ」


「落ち込むだけで死に至るとは、何とも難儀な生き物だな。それならば、生命の危機が迫っているとき以外は、お前に気づかれぬよう離れて見張ることにする」


「……どうあっても、見張るつもりですのね。まぁ、大事な預かり物があるうちは致し方ありませんわね。ああ、そうでした。遅くなりましたが、わたくしはルーシー。あなたの事は何とお呼びすればよろしいですか」


「カルロだ。赤竜カルロ」


 短く名前を告げると、カルロはルクレツィアの顔をじっと見て、こう言った。


「角とられた時には心底頭にきて、それどころじゃなかったけど、あんた俺の角の色が良く似合うな。待つのは得意だし、俺は綺麗なものが好きだから、これはこれで楽しめそうだ」


 先刻までの不機嫌な表情はど声やら、まるで新しい宝物を見つけた少年のように無邪気な笑顔を見せるカルロに、ルクレツィアもつられて微笑んだのだった。


「ではカルロ、仕事を済ませたらお茶に付き合ってくださいな。貴方には聞きたいことが沢山ありますのよ」


「おちゃ? 」


「温かい飲み物と軽食をつまみながら、談笑することです」


「ふーん。まぁ俺飲み食いする必要ねーからみとくわ」


「あら、私に一人でお茶しろとおっしゃいますの? 」


「ああ」


「……一人で飲むお茶は味気ないものですわ。それなりのものをご用意いたしますので、どうかご一緒なさって。何をするにも、一人よりも二人の方がずっと楽しいのですのよ」


 誇らしげに胸を張り、太陽に照らされて輝く黄金色の髪に負けず劣らず輝く笑顔に、今度はカルロがつられて微笑んだ。


「――そうだな。そういうのも、悪くねえかもな」


 視線を交わしあう二人の空気をぶち壊すように、大きな声で名を呼びながらルクレツィアの供の者がやってきた。

 それぞれ大斧を担いだ元傭兵、弓を背負った女性冒険者、腰に立派な剣をさした元騎士と出自はばらばらだが、腕の立つ者ばかりだ。


「嬢ちゃん、無事だったか! この山の怪物はドラゴンらしいぜ。こいつぁ俺たちにゃちと荷が勝ちすぎてる。いったん退却だ」


 ずんぐりと太い節くれだった指で、短く刈り込んだ髪の毛を撫でながら元傭兵がいうと、元騎士がそれを手で制した。


「いや待て。先ほど山から光の柱が上ったが、ルーシー嬢は何か見ていないか? 」


 起こった出来事を何と説明してよいのやら、口をつぐむルクレツィアの横からカルロがしれっと会話に参加する。


「あー。ドラゴンだったら、そこのルーシーが退治したぜ。角をへし折られ、魔力で山ごと吹っ飛ばされて、真っ赤なドラゴンは泣きながらしっぽを巻いて逃げてったよ」


 ひょいと肩をすくめるカルロに全員が注目し、いぶかしげな視線を向ける。

小 さな少女とどう見ても成人しているであろう大柄な青年の組み合わせは、実に不自然だった。

 青年は少女とよく似た砂埃にまみれた深い青色の服を着ているが、事情を知らないものが見れば、世を知らぬ少女をかどわかそうとする誘拐犯に見えなくもない。


「……あんたは? 」


 女性にしては低くかすれた声で、女冒険者が尋ねると、カルロは飄々とした態度で続けた。


「ただの目撃者だよ。いやー、凄まじかったなぁ。ドラゴン泣かせる人間なんて、俺は初めて見たぜ」


 調子に乗ってしゃべるカルロの足を踏みながら睨み付けると、ルクレツィアはため息交じりに頷いた。


「大分大げさに話しているけど、まぁそんなところですわ。……髪の色が変わったのも事情がありますが、今はそっとしておいてくださいませ」


 人形めいた美貌の公爵令嬢が優美な動作で持ち物から扇子を取り出し、口元を覆い隠す。

 これ以上はしゃべりたくないという意思表示だった。この時彼女は13歳。

 ――史上に類を見ないほど小さく淑やかなドラゴンキラーの言葉に異を唱えることができるものは、この場にいなかった。



****



 赤竜カルロは幼竜のころから、血気盛んな竜だった。

 風に乗って空を飛べば縄張りを侵したとして喧嘩を吹っかけられ、返り討ちにしている内に、最強の称号を得てしまい、ますます面倒な立場となった。

 元々カルロはきらきらと輝く美しいものをたくさん集めて、日がな眺めているのを好んだ。しかし、売られた喧嘩を買わずにはいられない性分であった。

 腕試しにやってきた竜を返り討ちにすると、今度はうわさを聞いた別の竜がやってくる。

 これを繰り返していると折角集めた宝物を愛でる暇もなかった。

 挙句の果てに幼竜たちが度胸試しとして、挑んでくるようになり、嫌気がさしたカルロは己の体を小さなトカゲに変え、集めた宝の山にもぐりこんだ。

 月の魔力を集めた魔石はカルロの魔力とも相性が良く、お気に入りの宝の山の一つだった。

 視界いっぱいに輝くひんやりとした魔石の魔力を堪能しているうちに、カルロはいつしか深い眠りにつく。


 次に目覚めたのは、頭を固い何かで小突かれたときだった。

 大きな鉄の塊で頭を小突かれて、抱えていた魔石を取り上げられたカルロは一気に覚醒し、体を元の大きさに戻すと咆哮と供に四方に真紅の炎を吐き出す。

 それは、自らの目覚めを叫ぶ咆哮だったが、これに応えた竜はいなかった。

 疑問に思いつつも、カルロはまず、いつの間にか散らばってしまった自分の宝 の山が埋まっていた砂地を一か所にかき集め、いくつか穿り出しては眺めることにした。

 月光を受けて銀の光を放つ魔石は、時を経てなお美しい。

 時折、小さな生き物たちがカルロの元を訪れたが、度胸試しにつきあってやるつもりはなかったので、さっと焼き払った。

 小さな声で何やら呼びかけてくる生き物もいたが、小さすぎて聞き取れない。

 竜は言葉で伝えるなどと言う面倒なことは好まないが、カルロは意思を言語化して伝えることを好んだ。

 言語化して意思を伝えるとこれまで感覚的に行ってきた、地形の変更や魔石収集がこれまでよりも楽になるからだ。


「集まれ~、俺の宝石たち! 」


 地面から卵が産まれるようにぽこぽこと月の魔石が姿を現す。

 地に埋めていた月の魔石をたくさん呼んで腕に抱えるとひんやりと冷たく、カルロはなんとも幸せな気分になった。

 そのままぼんやり時を過ごしていると、突如として手の中の魔石が音を立ててわれ、銀の光の爆発とともに頭部に激痛が走る。


 ――自慢の立派な角が無残にへし折られるという、最悪の事件。


 あの衝撃は消滅するその瞬間まで、忘れることはないだろう。

 負け知らずのカルロの竜角を折ったものが人間であるなんて、どんな竜であれきっと信じない。

 角を折った人間はきらきらと輝く魔力と髪を持つ、ルクレツィアという少女だった。

 小さくか弱い人であるにもかかわらず、カルロを恐れる様子もなく、時に罵倒し時に踏みつけるとんでもない人間だ。

 後で聞いた話だが、この時彼女は竜であるところの幼竜と言ってもおかしくない年齢だったらしい。

 恐ろしい潜在能力の持ち主である。

 幼竜のときに成竜の角をへし折るなんて奇跡としか言いようがないし、それが人間であるのならば、成長後には一体どのような魔王が誕生するのやら。

 カルロは竜角を返してもらうため、少女と共に行動することとなったが、この小さな人間はなかなかどうして悪くなかった。

 カルロに根気強く人間社会の事を教え、かといって強く常識を押し付けることもせず、状況にもよるが意見がかち合った時には大体においてしぶしぶ折れてくれる。


 たとえばそう、ルクレツィアが死んだはずの遺体が動き出すという噂の村の偵察に向かった時がそうだった。

 ――月のない暗闇の中、ルクレツィアとお供の3人が死骸たちに囲まれた時の事である。

 死体は胴体を切断しても地面をはいずりながら迫ってくる。

 炎で燃やすのが効果的だと判断し、供の三人が切り崩した死体をルクレツィアが炎の魔方陣を展開して燃やしていた。

 しかしどうにも数が多く、次第に4人は押されていった。

 遠見の魔法で展開を見ていたカルロはちまちまとして動かない戦況にとうとう耐えられなくなり、4人の下に転移したのだ。


「カルロ?! 」


 陣の展開も忘れて叫ぶルクレツィアへ、ひらりと手を振ってカルロは掌から炎を放射し、周囲の動く死体どもを焼き払った。


「あなた何やってるの?! 」


 カルロが赤竜であることはまだ3人には告げておらず、知っているのは世界でただ一人、ルクレツィアだけだった。

 人の皮をかぶった竜が堂々と往来をしているとわかれば、無用の混乱を招くと二人で話し合ったことを、カルロはすっかり忘れていた。


「なんだよ、ルーシー。随分苦戦してっから、こっちまでいらいらしちまってな。陣なんか展開しなくても、俺の魔力残ってんだから同じように手から出せばいいのによ」


 手から放出していた炎を弾に変えて、遠くの死体に当てるカルロを、供の三人はぽかんと口を開けたまま眺めていた。

 自分の掌をじっと見つめていたルクレツィアは意を決して、腕を前方に突き出して体中の魔力を集約するように引き絞る。

 と、彼女の掌から光線が走り、前方の死体を薙ぎ払う。


 お嬢様、あなたもか……!


 熟練の冒険者である元騎士がからんと剣を地に落した音がどこか遠くに響く。


「おー! すっげー! なにそれ?! なぁ今のどうやったんだ? 」


 黄金色の瞳をきらきら輝かせながらカルロが問うと、ルクレツィア響く轟音に負けまいと声を張った。


「わかりません! このまま押しますわよ! 御三方も呆けてないで、しっかりなさい!! 」


 掌から光線を出しながら村をかける令嬢の言葉に、三人ははっと我に返った。


「はっはっは!! 魔術師ってやつぁなんとも型破りなものよ! そお――いっ! わしらも負けてはいられんなぁ!! 」


 元傭兵が大斧振り回すと、死体の手足が宙を舞う。


「……そうだわね」


 女性冒険者は続けざまに三本の矢を放ち、三つの死体を地に転がすと口端を持ち上げた。


「いやでも、いかに魔術師と言えどあのような芸当は……」


 転がった剣を拾いながら迫ってくる死体を蹴り飛ばし、呟く元騎士の横を女性冒険者の放った矢が通り過ぎる。


「今この時を切りぬけられりゃなんでもいいよ。ほら、気ぃ抜いてっとあんたもそいつらの仲間入りだよ! 」


 元騎士の背後に迫っていた死体が、ばたりと倒れる音がした。


「まったく、カルロのお蔭で後始末に苦労しそうだわ」


 ため息をつきながら死体の首を落すルクレツィアに、落ちた首と胴体を燃やしながらカルロが応じる。


「そう言うなって。久々に体を動かしたいと思っていたところなんだ」


「仕方ありませんわね。後の事はわたくしが何とかいたします。運動をご希望なら存分にどうぞ。ごらんのとおり、死体は山とおりますわ。馬車馬のごとくこき使って差し上げましてよ! 」


「了解。俺のブレスが火を噴くぜ! 」


 馬車馬とやらがよく分からなかったが、彼女と地を駆けるのは気持ちよかった。

 ……何だかんだで、彼女とのやり取りはとても楽しかったのだ。


 竜角を返してもらってからも、交流は続いており、中でもカルロはルクレツィアとともにお茶を飲む時間が大好きだった。

 カルロが大事に育てて作ったお茶を飲み、調理した茶菓子を口にする姿は最高に愛らしい。

 ルクレツィアが学園や所用でそばに居れない間、カルロは世界中の茶や菓子を研究していた。

 日夜ルクレツィアが好む風味の美容と健康にもよい食品を研究・作成するのに勤しんでいるのだが、こうして実際に食しているのを見ると喜びもひとしおである。

 本当はカップを口元まで運び、茶菓子をこの手で食べさせたかったが、この年頃の人間はあまり世話を焼きすぎるのを嫌がると本で読んで断念。

 ルクレツィアがお菓子をつまもうと手を伸ばすたびに、カルロは動きそうになる手を押さえるのが大変だった。

 真っ青な空の下、燦々と輝く太陽の光を浴びた銀髪が風を受けて靡く。

 紫水晶の瞳を飾る長いまつげの動き、艶やかな赤い唇が次はどんな言葉を紡ぐのか、一挙一動に目が離せない。


「……なぁ、ツガイって人間流にいうとなんだ? 」


「随分いきなりだけど、まぁいつもの事ですわね。竜のツガイは人間流にいうと伴侶かしら」


 花のジャムを練りこんだ小さな焼き菓子を手にしたルクレツィアは、視線を菓子からカルロに移して答えると上品に菓子を口にする。

 美味しいと、言葉に出さずとも下がった目じりと緩んだ頬がそういっていた。


「よし分かった。ルーシー! 俺の伴侶になってくれ! 」


「まぁ! そんな、面と向かって、お嫁さんに欲しいと言われたのは初めてですわ」


 ころころと笑うルクレツィアに、カルロは頬を緩めた。


「嫁さんかぁ、良い響きだな。人間の嫁さんなんて、なんか色々大変そうだが、悪くねえ」


「あら、竜の旦那さまだって大概だと思いますわよ」


 旦那さま、ルクレツィアが口にした言葉に、カルロの心は浮き立ち、世界が輝く――!!


「もう一度! 」


「竜の旦那さまだって」


「もう一回! 」


「いやですわ、もう! 冗談もいい加減になさいませ」


 からかわれた! と頬を赤らめて怒りをあらわにする彼女がとんでもなく、可愛い生き物に見えてカルロは心臓が止まりそうになった。

 ――ヤバいこれ、俺、愛する嫁さんに息の根を止められるかも!

 テーブルにうち伏せて悶絶するカルロの頭を心配げに見下ろして、しかし、奇行はいつもの事だと思い直す。そうしてルクレツィアは、火照る頬を冷ますためにすっかり冷えた紅茶を飲み下したのだった。



 ルクレツィアが策略により、レッチェアーノ王国の元王太子に婚約を破棄されて国を追われた後、カルロはようやく彼女を真の意味で嫁として迎えることができた。

 一から土や鉱物を練って作り上げた白亜の城はまだ空っぽだったけれど、時間をかけてゆっくりと彼女と自分の好きなもので満たしていった。

 人の成長は早く、終わりもまた早い。

 ルクレツィアは年を重ねるにつれて、一層可愛らしくなった。銀の髪は落ち着いた艶を放ち、思慮深い紫の瞳は暖かな愛情を伝えてくる。

 刻まれた皺の一本一本でさえ、愛しかった。

 参考までに人と異種族との恋愛を題材にした本をいくつか読んだカルロは、ルクレツィアがいつしか老いぬ自分を嫌ってしまうかもしれないと考えたこともある。

 しかし、いつまでたっても彼女がカルロを疎むような言葉を口にすることはなかった。

 食事の準備を整え、風呂に入れてやり、髪をとかすカルロにルクレツィアはいつも微笑んでくれた。


「わたくしは本当に素敵な旦那様に恵まれましたわ」と。


 その表情に陰りが混じり、彼女が一日のほとんどをベッドで過ごすようになってくると、いよいよ恐ろしくてカルロはひと時もその傍らを離れる事がかなわなくなった。

 寝食を忘れていついかなる時もぴったりと寄り添う夫にルクレツィアは困ったように微笑んだ。


「安心してくださいな。あなたのようにかわいい夫を置いてはいけませんわ。……女神さまも、そのくらいの我儘は聞いてくださいます」


 あえて毅然と言い放つ妻の姿にカルロは言葉を失った。

 悟ったのだ。


 ――とうに魔力と生気を失った彼女が生きているわけを。


 今のルクレツィアを魔術師あるいは医術師がみれば、皆声をそろえていうだろう。

 彼女はもう、死んでいる、と。

 枯れ枝のように細くなった手はカルロに触れようとしたのか、宙をさまよっていた。


「ルーシー……おまえ、 」


 ルクレツィアの瞳はとうに光を失っていたのだ。

 つう、とカルロの頬を一筋の涙が伝う。


「すまない。無理をさせたな」


 氷のように冷たい細腕を両手でそっとつかむとカルロは祈るように額を押し当てた。


「もういいんだ。大丈夫だから。辛い思いをさせて、悪かった」


 震える声を絞り出し、低く唸るように謝罪するカルロの髪をルクレツィアは優しくすいてゆっくりと言葉を紡ぐ。


「辛いだなんて。思ったことはございませんよ。これは私の望みでもあったのです。少しでも長く、あなたのそば居たかったの」


 ふふふ、とかすれた声で笑うルクレツィアをそっと腕に抱くと、カルロは月明かりが見える長椅子に腰かけた。


「ずっとこうしてそばに居る。……だからもう、眠れ」


 そっと囁きかけると彼女は数度瞬きしてゆっくりと瞼を下ろす。

 眠りにつくまえ、彼女は何事かを呟いた。

 小さくかすかな呟きだったが、カルロの耳にはしっかりと届いていた。


「ああ、俺も……愛しているよ」


 腕の中で力なく横たわるルクレツィアの額に口付ると、彼は彼女の亡骸を抱えて中庭へと降りた。

 カルロの魔力で季節を問わず、色とりどりの花が咲き誇る庭園はルクレツィアのお気に入りの場所だった。

 何度となく行った茶会の記憶を懐かしく思いながら、カルロはそこに彼女を埋めた後、久々に竜の体に戻った。

 そのままゆっくりと巨大な尾を一振りして彼女と作り上げた城を破壊する。

 中庭を中心として散らばった瓦礫をかき集めると、集めた瓦礫を抱えてカルロは瞳を閉じた。

 そうして彼もまた二度と覚めぬ眠りについたのだった。

 深い森の中、過ぎ行く年月とともにゆるやかに朽ちてゆく城の残骸と竜の遺骸を、ただ月だけが静かに照らしていた。



 その昔、竜の城があったとされる月夜の森は月の女神の聖域とされ、夜が明けることがなく、欠けぬ月が浮かんでいるという。

 沢山の逸話を持つ型破りなお姫様と伝説の赤竜のおとぎ話は、のちの世に、ある時は恋物語として、またあるときは冒険譚として、親から子へ子から孫へと語り継がれることとなったのだった。


長くなったので、前篇・後編と分けようかと思いましたが、ダイジェストなために一気に読んでほしいと思い一つにまとめました。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 幸せな涙が出るお話でしたー(>_<。)
[良い点] とてもいいお話でした。感涙! [一言] カルロ、いい男だわぁ 番ってこう言うことなんだねぇ
[良い点] 売られている本を見かけてこちらでも見ることにしました。 それでなんですが…………もう、ホントっ!すごい感動しました。 なんというか、二人の絆が分かる話で夜中にも関わらず泣いちゃいました。…
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