あの空に 虹が架かったら
君が 手を引く
その手のぬくもりに甘えていた
いつまでもこのままだと
そう思っていた
モノクロだった私の世界に 色彩を加えた君
曇天だったあの日
青空を見せ 虹をかけた
晴れたと思えば雨が降り 雷鳴って虹が架かる
めまぐるしく変わる空模様でさえ 楽しいと思えた
粉雪の朝があった
嵐の夜があった
その度差し伸べられる手に
縋ることしかできなかった
届けたい言葉がある
伝えたい想いがある
今、君に。
もどかしさが駆け巡る
風が私の行く手を阻む
それでも。
小さな勇気を胸に秘めて
拙い言葉でしかないけど
ずっと言いたかったこと、虹が架かったらきっと言える。
あのね…………………
「すきです」