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File:2 類似事件

 それから1か月が過ぎた。

(あずさ)。この事件解けた。」

同僚の薗田(そのだ)が話しかけてくる。

「解けるわけないでしょ。こんなの。被害者に接点がない事件なんて聞いたことがないよ。」

「でも、起こりはじめてからもうすぐ2か月たつよね。」

「・・・。経つね。その間に被害を受けた人は20人超えてる。殺しの中には同じやり方もあるけど、ほとんどが違うからね。」

「誰がこんなことしてるんですかねぇ。」

「知るか。犯人すら浮かび上がってないんだよ。こっちも全力でやらなきゃ。」

 薗田(そのだ)を促して、捜査一課に戻る。戻るなり上司の鳥峨家(とりがや)から現場へ急行してくれと命令があった。

 現場に着く。二人前に殺された人が倒れていた場所もこんなビルの間だった。

黒崎(くろさき)刑事。」

警官が一人寄ってくる。

「また犯罪者なわけ。」

これまでの兆候をその人に話す。

「はい。そうです。殺されたのは橋場慶介(はしばけいすけ)17歳。15歳の時に万引きなど犯したことにより・・・。」

「その先は説明しなくていいよ。」

黒崎(くろさき)は言おうとしているのを制して、その人に向き合う。

「・・・。」

「これじゃあ日本中の人全員が殺されるんじゃない。」

薗田(そのだ)が隣でつぶやいた。

「そうさせちゃだめだな。どうにかしないと。」

 それをビルの上から見ている人がいた。


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