25th 導き~しるべ~
導き~しるべ~
詩:遍駆 羽御
硬質な世界は私を私じゃないボクへと変えていく……
誰かの命を照らす光になれるならば 命を捨てた罪を忘れよう
誰かの道を正す希望が嫌いなボクに あるならば許せそうな気がした
ぶつかり合う空気と肌はボクに何ら 生の感情を与えてくれない
希望と絶望の交差する魂よ 二つの創造主(人と神)に祝福を与えたまえ
街ですれ違う人とヒト 人は誰かの心を信じることができなくて
ショウネンショウジョを抱いた
どこかにいる同じデータ(可能性)を秘めた子がいると頭には描けなかった
強い者が弱い者を淘汰するんじゃない
弱い者がさらに弱い者を淘汰する
本当に強い人は自分の痛みと他者の痛みに耐えきれず
いつも 自分のこめかみに銃口を向ける
死した世界は私を私じゃないボクへと導いていく……
誰かの夢に住まわせてもらえるなら 命を捨てた罪を忘れよう
誰かの道を正す希望が嫌いなボクに 正しい償いの道を開いてくれる
まやかしと解っていてもボクに何ら 死の感情を与えてくれない
機械に包まれた身体は脳を 不快にさせる……そのリアルに死んだボクは
寒さに震えてた……
これは本物?
これは偽り?
そう判断する脳だけが今のボクに残された世界との絆
街に溢れてる人とヒト 人は楽がしたいがために自由をはき違え
ショウネンショウジョを壊した
どこかにいる同じデータ(人格性)を有した子がいると考えもしなかった人
今 交差する人に味方するヒト
今 交差する人に敵対するヒト
願いはただ 一つだった 自分達の居場所が欲しい
命のないボクはフタゴのようなショウジョが互いを貫かんとする銃を止められない
強い者が弱い者を淘汰するんじゃない
弱い者がさらに弱い者を淘汰する
本当に強い人は自分の痛みと他者の痛みに耐えきれず
いつも 自分のこめかみに銃口を向ける