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プロローグ

「煉獄の七大罪を司る私たちに選ばれた、憐れな七人の罪人たちよ!」


 ピンク色の髪を有したセミショートの少女が叫んだ。身嗜みに気を使っている様子のお洒落な少女で、若干の色気を漂わせている。


「お前たちにはこれからゲームを行ってもらう!」


 黄土色の髪を有したツインテールの少女が、最初に叫んだ少女の言葉の続きを紡ぐように叫んだ。その手に握られているのは、何のものかわからない肉の塊。自身の台詞を言い終わったあとに、彼女はその肉を一口かじった。


「ルールは簡単!」


 次に言葉を口にしたのは、茶髪でセミロングの髪を有した少女。その瞳にはどんなものでも手に入れてみせるという強欲さが滲み出ていた。


「相手を殺し、剣を奪え」


 手入れをしていない様子のボサボサな黒髪を有した少女が、茶髪の少女の続きを紡ぐ。その声にはやる気がこもっていなかった。


「勝者には楽園の扉を開く権利が与えられる」


 軽いウェーブのかかった緑色のロングヘアをした少女が次に言葉を口にする。彼女は嫉妬の感情を隠すこともせずに醸し出させていた。


「敗者には死ぬよりも酷い永久(とわ)の拷問だ」


 この場にいるなかで一番目つきが鋭く気の強そうな、ショートヘアで赤髪の少女は、自身が口にしたその行為を七人の中で最も楽しみにしている様子だった。


「さあ、ゲームの始まりだ!」


 最後に叫んだのは、その場にいる七人のリーダー格だと思われる、膝裏ほどまでの長さのストレートヘアを有した銀髪の少女。その目には、視界に入るものすべてを見下して馬鹿にするほどの傲慢さが表れていた。


 すべてのことを言い終えた彼女たちは笑い声を上げた。それは悪魔というに相応しい、意地汚さと汚らわしさを含んだ笑い声だった。


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