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舞楽様がヨハネに『嫉妬』している場面があります。
ヨハネが女性に対して『口説き文句』ような台詞を吐きます。
※身内には何時もの事なんですけど
恋愛感情では無いので、ガールズラブのタグ付けは行わない予定です。
苦手な方はこの章だけ飛ばして頂けると。
「やだなー。何時だって私は舞楽様の事しか考えてませんよー」
「むっ」
本当は此処に来る際に、梅花の君、三狐神様の事も考えていたが、それはそれ。今も雑念混じりに御二方の事を考えてないとは言えないが、きちんと舞楽様の事も考えてますよー? 嘘では毛頭なく。
しかしこの返答をお気に召さなかった舞楽様は、持っていた紙を思いっ切り私の顔に叩き付けた。御籤だった。内容は大凶。裏側に書いてある教訓は。
「『口なら何とでも言える。行動で示せ』」
顔は完全にむくれていた。怒りに震え上がった体躯は周りの湖にまで呼応し、静かに波紋を作る。それから黙って堂の元へ戻ると、一瞬にして姿を消した。……うーん.......今のは私が悪かったな.......。
此処で知ったことは神様全般、嘘を嫌う。そして嘘を着くと秒でバレる。そして滅茶苦茶怒る。人間に対して誠実であるなら、その格上の存在に対しても誠実であれという事だ。
え、その後許して貰えたのかって? 根気強く御堂に通って、誠心誠意謝ったら許して貰えた。許し方も素直になれない女の子のようだった。
池に浮かぶ堂ではない、付近の聖天を訪れて、黙って堂の元で手を合わせて許しを乞っていると、背中に重みを感じた。振り返ると舞楽様が背中を押し付けて、ぽそっと呟いた。
「……許してあげる」
それからはまた積極的にあちらから交流を持ち掛けてくれるようになった。
ヨハネのイメージは花魁です。
色気と学がある。そんな子です。
勉強が出来るってよりかは雑学。
とるに足らない物だけど、絶対に豊かにしてくれる物を沢山頬張ってそうです。