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 ヨハネが眠りに着いて早数時間。日はとっぷりと暮れて、夜の帳を下ろしていた。この景色と同じ色の髪がソファの上に宇宙を創る。艶のあるそれは星屑のようで、プラネタリウムと一瞬錯覚した。寝顔は安らかだった。

 このままでは暫く起きないだろう。そう思って此奴愛用の毛布を体にかけてやる。さて相方が休んでいる間、俺は昼間に書き記した紙切れとシャーペンを取り出した。情報を整理しよう。

 彼奴は夢の中で“何時ものように”殺した。誑かすように、惑わすように、持ち前の芳香で撹乱して隙を見て抉る。弱者が持ち得る精一杯の知恵を絞って対象を仕留める。だが殺し切れなかった。となると……。より高い舞台を用意しなくてはならない。……目覚めたら舞楽様、三狐神様、飛梅公に相談しに行こう。慧さんも声掛けて。

 ――小僧。

「誰だ」

 脳裏に直接響く暖かみのある艶のある声。視線を動かして、気配を探る。だが姿は見えない。身体中を強ばらせ、辺りを警戒していると不思議な事が。眼前に一匹の赤魚。それは“水中”ではなく、“空中”を舞っていた。体に赤以外の色が存在しない。強いて言うなら目玉だろうか? 真っ黒な丸こい目玉が両側にぺったりとへばりついている。だが経験上、不思議だとは思ったが、特段驚くことは無かった。

「これ、夢だな」

――そこの娘と同じ事を言うな。

「彼奴が俺に似てるんですよ」

 俺はテーブルに肘を着くと、溜息をついた。神々ってどうしてこう、気紛れに行動を起こすのか。だが俺の部屋に態々お使いを出すと言うことは、それなりに重要な事を言いに来たに違いない。まずはその行為に敬意を払わなくては。その思いを知ってか、金目鯛は御丁寧体をずらして目を合わせて来た。

――そうだな。まぁいい。君にも忠告を入れよう。□□を出してはいけない。あくまでお前達の世界で殺すんだ。

「もし、留めて置けなかったら?」

 俺達の世界で殺せ。という意味は分かっている。そうでもしないと勝機が見えない。だが一度はヨハネが罠に掛かった身。最悪の事態を想定しなくては。

 金目鯛はその言葉を待っていたかのように、口を開いた。酸素を求めるように忙しなく動かす。

――他の神使えを頼るといい。

そうですよ。ヨハネが誠也に似てるんです。


情報を整理するのに、メモを使うのは誠也らしいなと思います。

見習わないとですね。


※やたらぼかして書く上に、説明も下手なので、小説の内容が伝わっているか不安です(;・∀・)

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