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 ま、呼ばれたら呼ばれた分、全力で向かうのが後輩だ。そこんとこ心配してない。

「大丈夫ですよ。スレてないですから。で、良い機会だったんで、御魂、回収して来ました」

「あぁ。有難う」

 ヨハネは心臓部に手を突っ込むと、白く輝く魂を取り出した。太陽光のような光を放ち、蝶のように揺らめくと、すっと舞楽様の手中に収まった。舞楽様はそれを慈しむように指先で撫でると、ヨハネが行ったように心臓部に指を突っ込んだ。

 信者の願いが叶ったのだろう。白髪の光沢が増す。踝まであった髪が殊更伸び、地面に眩い川を作る。

「それではこれで」

「それではこれで」

「あぁ。二人とも有難う」

 悩みが晴れた事、願いを叶えた事、その二つを満たした事で、舞楽様の精神が安定した。これ以上長居する必要も無いだろう。そう思って身を翻す。

「ちょっと待て、分けてやる。駄賃だよ」

舞楽様が渡したものが大切な物の一つです。

ヨハネの生命維持に重要なもの。

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