表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/43

後輩はいい子でっせ

 濡羽色の長髪に包まれた小さな顔、そこに埋め込まれた丸こい双眸。重いものなぞ持てません。と言うような華奢な手足。その清楚な見た目を壊すように、ダボついたジャケットをだらしなく着崩していた。

 ヨハネは前髪を掻き上げると、一つ欠伸をし、此方に向かって歩み寄ってきた。

「超突破で来ましたよー。君と舞楽様の事だけを考えながら。で、何話していたんです?」

 除け者にされるのが嫌なのか、話に割り込んでくる。ベタベタと俺の背中に触り、舞楽様の白髪を撫でる。此奴なりのスキンシップである。誰に似たんだか。

 そっぽを向く舞楽様に代わり、俺は今までの事を掻い摘んで話す。聞いている間、ヨハネは黙って聞いていた。時折瞬きを繰り返し、最後にはぐらっと首を折る。

「素直に呼べば良いじゃないですか。喜んで行きますよ、あの子」

 ほら。そう思って舞楽様の方を見ると、少しだけ機嫌を直したように顔を上げた。それからすすっと俺とヨハネの腕を掴む。

「まぁ確かに、最近は口を開けば三狐神様、梅香の君の話ばっかりしてましたけど。舞楽様の事も同じくらい大切に思ってましたよ」

「……交流持ち掛けても、お前らみたいに引いたりしない?」

 どうやら積極的に呼んだは良いものの、俺たち二人に拒絶された事を根に持っているらしい。というかトラウマか? 三狐神様は拒絶しようがなんだろうが、その事に後悔の一つもしないが、舞楽様はそうでは無いらしい。落ち込むタイプだ。

因みにダボダボな服を来ているのは、後から出ます。

大きな幼女です。ヨハネは。


誰かと似てない? と思われた方、鋭いですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ