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「せこい事言うなよな。これにしとくか」

 私は背を伸ばしてそれより二回り大きい物を引き出した。体長約一m、女性が持つと顔がすっぽり隠れてしまう程の大きさ。大きくなっても触り心地のもちもち感は健在だった。

「ひぃ……潰れてしまうので……。これ!! これが良いです!!」

 後輩は慌ててその巨大ぬいぐるみを取り上げると、急いで中間サイズの物を押し付けた。ま、抱き込んで眠るにはこれくらいが良いか。

「おっけ。寝る時は傍に置いておくように。出来れば抱いて寝るように」

 未だに顔面蒼白な状態で、後ろを着いて回る後輩を差し置いて、早々に会計を済ませにかかる。問答無用で諭吉と年パスを叩き付け、上機嫌でその場を後にした。

 さて、本日一緒に行動して、後輩の上質な気も高まった。纏った霊気を圧縮し、回収した御魂同様に小さな球状にする。袋の中に手を突っ込んで、神気を宿す。これで良し。

 準備が済んだので、後輩に問答無用で手提げ袋を押し付けた。未だに顔には躊躇いが見て取れる。

「お守りって言ったろ? それに誠也も、きっと同じように言うよ」

「分かりました」

 彼女は受け取った綿人形を抱え込むと、ぎゅっと顔を押し付けた。数秒間そうした後、横からひょこっと顔を出した。頬が桃色に染まって嬉しそうだった。

「大切にしますね。傍に置いたり、抱えたり」

「うい」

栞ちゃんの背丈は小さいイメージがあるので、ヨハネが買おうとしたものだとガチで潰れると思います。


多分、最初に提示したのは1000円~1500円程度のものだと思います。


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