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ベタルモニアの大戦  作者: きのこ
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1、伝説のはじまり


「今までありがとう。皆のおかげで、楽しかった・・・

  これで、〝瞬きの闇〟は解散だね。」



こうして、私たちの4年間の冒険は終わりを迎えた。晴れ晴れとした顔をしている。4年という時間とは裏腹に濃く深く刻まれた長く早い刻だった。


冷たい風を背中に感じながら、最後に全員と目を合わす。



私の声を皮切りに、みなが踵をかえす。誰一人、振り返ることはなかった。








全ての始まりは5年前・・・。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――――――――――――




差し込む光が着慣れない制服に射し当たる。緊張で冷たくなった腕が熱く感じる。だが、強張った体はほぐれない。なぜなら今日は待ちに待った入学式だ。



この国の全ての子どもが通う公共学習所を卒業したのが、つい1ヵ月前のこと。卒業後の進路は人によって様々だ。教育機関が発展した我が国では多くの人が進学を選択する。



多くの子ども達は、公共学習所を卒業し、それぞれ目指す将来に向けた学校へ進学する。そして私は小さな頃から、憧れていた学校へ入学する。緊張で少し息が浅くなりつつあるが、拳だけは気合いが十分だと言わんばかりにギュっと結ばれて蒸されていく。



なんとなく落ち着かずに、歩きながら肩が浮いていく。やっと見えて来た校門は正直見慣れた光景だ。

小さな頃から、この校門を見つめて、その先にあるだろう校舎の光景に思いを馳せていた。

その校門をこれから潜ると思うと、先ほどまでもうるさかった心臓が音が更に激しく鳴り響いた。



気を落ち着けなければと精一杯ゆっくりと深呼吸を繰り返す。この学校でこれから起こることを想像して心が跳ねる。少し落ち着いた心がわくわくを携えて、校門前で立ち止まった私の足を急かしてくる。



これからの学校生活を想像してしっかりと深呼吸をし、校門の先へ足を踏み入れた。




「みなさん。入学おめでとうございます。

  今日からこのクラスで学んでいきます。」




真っ白い教室の中で担任の先生からの挨拶聞く。

教室内は静まりかえり、周囲の生徒たちは誇らしく胸を張って正面の先生を見つめていた。



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