小説家になろう!
うむ。その夢を持つ少年少女、或いは中年、果ては老人まであらゆる人にとってその道への裾野を広げる大変有意義なものである。持ち込みや応募への抵抗がある私のような人間にも機会が(一応)与えられる素晴らしいシステムと言っていい。実際の執筆作業を効率化する様々なツールまで完備されていて利用も無料という人によっては神と崇める事も無いとは言えないものである。
だがしかし、選択できるジャンルの中には「エッセイ」というものがある。エッセイとは随筆の事である。随筆とは恐らくだが小説ではないだろう。つまりそれだけを書き続けている限り、仮に作品が社会現象となるほどにヒットしたとしても「小説家にな」れはしない。他にも童話というジャンルもあったが、そちらはどうなのだろうか。童話作家という言葉を聞いたことがある気がしないでもないから小説家とはまた違うのだろうか。
兎に角、「小説家になろう」と言いながら小説家になれないのは良くないから「作家になろう」というべきではないかというのが私の意見である。ちなみにこういうのを専門用語で「屁理屈」というので真に受ける必要は一切無い。もし少しでも「一理ある」と思った方はくれぐれも詐欺などに遭われないようご自分を見つめ直すことをお勧めする。
なお、上で例に挙げたように随筆が社会現象になるほどのヒットとなった場合、恐らくどんな陳腐な内容であっても小説を書きさえすれば出版することは可能なので小説家になれないということは無いと思われる。実際のところは私は知らないが。
ところで「随筆家」というのは存在しているのだろうか。巷では「エッセイスト」という言葉が使われているイメージなのだが、個人的には「随筆家」の方が響きが格好いいから好みなのだが。実際の私はいい歳をしてアルバイトで生計を立てているどうしようもない人間なのだが名乗るのは自由だろう。今日から私は「随筆家」であることにする。
というわけで名乗るのは自由だ。これを読んだ貴方も今日から「小説家になろう」!