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勝負の行方

(僕はここで何をしているんだ?…マルクスくん?…そうか、僕はマルクスくんとの決闘中だったんだ。でも負けちゃったのか…。仕方ないよ…ね。そもそも僕なんかがマルクスくんに勝てるわけなかったんだ…。ごめん、母さん…そして名も知らない冒険者さん。………………いや、僕はまだ何もしていない。まだ僕の全力を出しきっていないじゃないか!…せっかくあの人が僕に光をくれたのにここで終わるわけにはいかない!立ち上がるんだ!)


スハナは重い身体を持ち上げ立ち上がる。


「何っ!? 俺の魔法をくらってまだ立ち上がるとはな…。だがこれで終わりだ!」


マルクスが呪文を唱えようとした時だった。


「大いなる大地よ、槍の形を纏いし対象を貫け…アーススピア…。」


スハナの周りから土が集まり、槍の形を形成すると勢いよくマルクスに襲いかかる。


「っ!」


マルクスは右方向に飛んで避ける。するとすぐ横にスハナが迫り来る。マルクスはそれを迎え撃つように杖をスハナに振りかざす…が、しゃがみこんで避け、足を回転させてマルクスの足を崩す。そのまま一気にスハナの持つ剣で斬りかかるがマルクスの杖で防がれてしまう。そしてお互いの顔を睨み合う。


「スハナ…貴様、俺に魔法が使えることを隠してやがったな!」


「…そんなこと今はどうでもいいじゃないか。今は戦いの最中だ!」


スハナが剣を一度離して拳でマルクスの腹を殴る。


「グハッッッッッッ!!」


その威力は絶大でマルクスは先ほどスハナのいた場所まで吹き飛ばされる。

スハナは落ちた剣を拾いながらマルクスに言う。


「マルクスくんの実力がこんなものだったなんて…残念だよ。これなら僕の勝ちは揺るがない!」

「な、舐めるなよっ落ちこぼれ風情がっ!!いい気になりやがってその長い鼻をぶっ叩いてやるよ!!」


マルクスは怒りの表情で呪文を唱える。


「天空より舞い降りし雷よ、雨となり全てを塵とかせ!!サンダーレイン!!」


その呪文を聞いたC級パーティーのケンタウロスのリーダー、バルタロスが口を開く。


「おいおいおい、その魔法はやべぞ…、敵味方関係なく全てを消してしまう最悪の魔法だ!お前ら逃げるぞ!」


「おいさー。」

「おうよ。」

「やー。」


それに続いてC級以下の冒険者も次々と闘技場から逃げる。残ったのはB級冒険者以上の自分に自信のあるものだけとなった。


「ハハハハハ!!これで終わりだ、スハナ!!」


闘技場の天井に雲ができ、ゴロゴロと言う音とともに雲が光りだす。そしてついに雷が雨となり降り注ぐ。


ゴロゴロガッシャーーーン!!


スハナはマルクスに向かって走りだした。そして右手に持った剣でマルクスに振りかざす。


「そんな単純な攻撃じゃあ、当たらねえよっ!」


そして右後ろに避ける…が、足が地面に着地しない。マルクスはいきなりのことに驚き何も理解できなかった。気付いた時には落とし穴にハマっていた。


「な、なんだこの穴はっ!!」


「それは僕がアーススピアを放った際に作った落とし穴だよ。マルクスくんは必ず 避ける時に右方向に避ける癖を利用させてもらったんだ。」


「何を言い気になっているんだ!俺はこんな穴すぐに抜け出してやる!」


「それをさせると思うかな?これで決める…。」


スハナは剣を振りかざす。


「クソっ!俺が負けだとっ?ふざけるなっ!」


スハナはなにも言わずマルクスへと剣を振り下ろす。


「待て待て待てっわかったわかった、俺の負けだっ!」


その声を聞いて、審判が高らかに声を上げる。


「勝者、スハナ!!」




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