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現れた希望

俺は意識が遠のくなか声が聞こえた。

ーレベルアップしましたー

ースキル《命》の効果を発動しますー

ースキル《命喰らい》が解放されましたー

何を言ってるのか考えることも出来ずに死んだ…。

しかし、なぜが俺は目を覚ました。


「どういうことだ…!?生きているなんて…。」


何が起きたんだ!先ほどまでの傷もなくなり、気分は爽快だなんて、あれは夢だったのか?いやそれはない!なぜなら目の前に俺が倒したゴブリンの遺骸がころがっているからだ。考えられることは…あの時聞いたレベルアップまたはスキル《命》の効果だろう。

俺は急いでステータス画面を表示させた。


久住 令(くずみれい)

種族 ヒューマン

年齢  17

レベル 2

体力  13

魔力  13

攻撃力 13

防御力 13

速力  13


スキル 命     異世界言語

    └命喰らい


やはり、ステータスが変わっていたがレベルが一つ上がっているのとスキル《命》の下に《命喰らい》と書かれていた。すぐに知りたいと念じると説明文が表示された。


スキル 《命》

効果 生物の生きる力


スキル 《命喰らい》

効果 スキル《命》を持った者が生物の命を

   奪ったときこのスキルは現れる

   生物の命を奪ったときその生物の命を得る


   現在の命 1つ


「命を得るだと!!?つまり命を増やすことが出来るのか?…だとすれば確かに、俺が生き返ったのも合点もいく。」


これはチートなのではと俺は思い、心が踊る。この力があれば勇者たちに復讐することも出来るかも知れない。だか今の俺には勇者たちに復讐したいという気持ちはすでになくなってしまっていた。今の俺にはこの世界で何があるのか、どんな食べ物があるのか、どんな種族や魔物がいるのか、そのことにしか興味はなかった。


「まずは食料が必要だか、あそこには魔物がいたんだ、どうすれば?今の命は一つしか無いんだ。少しでも安全に行くべきか…。」


まずは川の周辺に簡易の落とし穴を九つ掘った。


「まさか落とし穴にかかった俺が落とし穴を掘るとわな。」

           :

           :

           :

罠を仕掛けてからどれくらいたっただろうか俺は傷を治したり、気分を良くすることが出来ても、お腹は空くみたいだった。


「そろそろいくか…。」


俺は戦う覚悟を決め、川へと向かった。落とし穴には木の枝を鋭くして何本も置いてある。それだけでは死なないだろうが傷を負わせることは出来るはずだ。 

俺は茂みに隠れながら落とし穴の中を見た…。


「一つ目はいない…か。次だ。」

           :

           :

「ここもいない…。次。」

           :

           :

「ここもか…。次。」

           :

           : 

           :

そうして九つの罠のうち八つ確認したがいなかった。

そして最後の罠を覗く。

ウサギのような魔物がそこにはいた!それも鋭く尖った枝の先がウサギのような魔物の胸の近くに刺さっていた。だか、ここで焦ってはいけない!俺はゴブリン戦以来、自然の動物を侮ることは絶対にしないし俺は自然の生物を尊敬しているからこそ最後まで全力で狩る。ウサギのような魔物が身動きをとれないなか、野球ボールくらいの石を上から投げていく。確かにレベルアップしたが今の俺のステータスではやられてしまう可能性があるため、俺は石を投げ続けてた。


「クゥ…。クゥ………。」


ウサギのような魔物が動きを止めたのを見て俺はステータス画面を開いた。


久住 令(くずみれい)

種族 ヒューマン

年齢  17

レベル 2

体力  13

魔力  13

攻撃力 13

防御力 13

速力  13


スキル 命     異世界言語

    └命喰らい


現在の命 2


「命が二つになっている!!そして貴重なタンパク質だ!でも火はどうしよう…。」

           :

           :

           :

~ルテア~

「失礼します。ルテア様、勇者様たちがお帰りになられました。」

「そう、少し早かったわね。何かあったの?」

「はい。勇者様たちがモンスターハウスに引っかかってしまったそうです。」

「な、何ですって!!?それで勇者はどうなったの!?」

「勇者様たちは無事です。しかし勇者召喚に巻きこまれたくずき様が逃げることが出来ずに、恐らく亡くなってしまったかと…。」

「ふぅ…。そう、巻きこまれた者ね。勇者じゃなくてホッとしたわ。やはりダンジョンに行くには少し早かったようね。今は勇者に休ませておきなさい。」

「かしこまりました。」


「全く勇者には困ったものね。モンスターハウスに引っ掛かるなんて、いらない知識を入れてしまったかしら。まぁいいわ。いずれ私のため働いてもらうわ。その間まではせいぜい楽しむといいわ。フフフフフフフアハハハハハ、アハハハハハアハハハハハ!」

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