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天国略奪計画

私の名前はカリス。久住 令様によって生み出された1人の生物です。令様が付けてくださった名前であり、これ以上のない褒美を私は生まれた瞬間に貰った幸福者です。

どうやって生み出されたかと言うと令様のスキル《命の創造(クリエイト・ライフ)》によって初めて生み出されたのです。《命の創造(クリエイト・ライフ)》は令様の命で新たな命を創るというものです。令様は神しかすることの出来ないと言われる命の創造をしたのです。このことを知った私は気づきました。令様は神であられると!!神は皆我々の前には決して姿を見せません。ですが令様は違います。我々生物を導くために降りてきた神であると言い切ることが出来ます!!

そんな令様に私は衣服を貰い、食事を与えて貰い、お風呂に入ることを許され、寝るためのベッドまで使うことを許され今では令様のお側にいることが出来るようになりました。

そういえば言い忘れていましたが私は人間ではありません。私の種族は大天使(アークエンジェル)です。

そのおかげで人間とは違い、大天使(アークエンジェル)のステータスは平均10000を超え、令様の役に立つことが出来ます。


私が生み出されてから三日後、令様は新たな命を創りました。それは聖悪魔(ホーリーデビル)のエレボスです。彼女の種族は悪魔ですが聖なる心を持ち進化すると聖悪魔(ホーリーデビル)になれるそうです。彼女の容姿は美しく私とは真逆の濃艶な雰囲気を感じる者でした。令様はエレボスの特徴であるそのお尻に生えた尻尾について興味津々でした。


「エレボス、その尻尾動かせるの?」


「はい、令様。私の尻尾は自由自在でもう1本の腕としても使うことが出来ます。」


「へ~、なるほどな。…触っていいか?」


「令様の命令なら何なりと。」


「じゃあ、遠慮なく…。」


令様はエレボスの尻尾を触った瞬間エレボスは悶え、時おり、悲鳴とも似た声を出しました。それを聞いた令様は何やら焦ったように尻尾を触るのをやめて、睡眠をなさると言って急いで寝室へ向かいました。


「あぁ…、令様…。」


エレボスは先程見たときより色っぽくなっている気がしました。そんなこんなでエレボスが生み出されてから二日後にまた新たな命を令様は創りました。それが

虫人族のガブトルです。虫人族とは亜人の一種で魚人や獣人と同じある種の生物が進化の過程で人型化した者たちです。

カブトルは光沢のある真っ白な体で銀色の線がきらびやかに描かれた男でした。令様が言うにはカブトムシを人型化したような姿とおっしゃっていました。


「カブトル、お前はなんで外骨格が白いんだ?」


「それは私が突然変異種のアルビノだからかと思います。」


アルビノとは遺伝情報の欠損によって肌が白くなるのだとか。


「なるほどな。すまないな、悪いことを聞いた。」


「いえ、私は殿(との)が創られたこの体に何の不満もありません。殿が創られた白い外骨格は殿の姿そっくりで感謝しております。」


「え、…あぁ。まぁ、それならいいけど…。」


令様は困った顔をしておりましたがすぐにいつも通りの凛々しい顔に変わり、次の命を創られました。

それは骸骨王のムクロです。スケルトンの最上位種である骸骨王のムクロは銀色に輝く骨で構成された動く屍でした。彼は不気味な雰囲気を醸し出していました。


「ムクロ、食事とか出来んの?」


「イエ、私ハ食事ヤ睡眠ヲ必要トシマセン。」


「いいな、その能力!睡眠を必要としないならお前には少しハードな仕事を頼むかも知れないがいいか?」


「創造主タル令様ノ命令ナラナンナリト、オ任セクダサイ。」


そして令様は最後にもう1人の命を創り出しました。

それが龍人族のウラノスです。龍人族は龍の姿と人の姿に変化することの出来る種族で令様に創られた者たちの中で最もステータス値が高い存在です。彼女の見た目は幼く10歳程度の人間に見えます。


「…ウラノス、お前はなぜそんな見た目なんだ?」


「そんなことは知らぬ。わしは主に創られた身じゃ。主がこのように創ったのではないのか?」


令様はまたあの困った顔をしながらぶつぶつと「俺はロリコンじゃない。」と小さな声で呟きながら再びいつもの凛々しい顔になられて答えました。


「…何かの事故だな。すまないな、ウラノス。」


「わしは主が創った体に不満はないのじゃ。それよりご飯が食べたいのじゃ!!主よ、ご飯を貰えないか?」


「ウラノス!!あなた先程から創造主たる令様になんて言葉づかいをしているの!!」


「カリス、いいんだ。」


「しかし、令様…「カリス、2度も俺に同じ事を言わせる気か…。」…畏まりました。」


「よし、ご飯にするか!ホテルの者にご飯を作らせるように言っておくから俺は少しここを離れるが絶対に騒ぎを起こすなよ。」


「「「「「はい(なのじゃ)!!」」」」」


           :

           :

           :


それから数日が経ち、令様は私たちにある目的を話されました。


「俺はこの世界の宝を全て得るためにお前たちを創った。お宝はマジックアイテムや希少価値の高いものなどだが今狙っている宝は天界にあると言われる《運命の鐘》だ。その鐘は黄金で出来てあり、1度しか使えないらしいが鳴らせば1つだけ願いを叶えることが出来るらしい。」


「そんな…鐘があるとは…。さすが殿ですな。よく知っておられる。」


「まぁ、この世界に来た当初サヨキル王国の図書館で見ただけだかな。…まあ、いい。問題は天界がどこにあるかということだ。」


「天界と聞くと空の上にあると思うのですが?」


エレボスがささやくように言う。


「あぁ、空の上にあるのかも知れないがどの国の空にあるのか、または地下にあるのかはたまた地上にあるのかも知れない。」


「デハ、ドウヤッテ見ツケルノデスカ?」


「その通りだ、ムクロ。どうやって見つけるのか?その答えは《天国の地図》だ!!」


「天国の地図?なんじゃ、それは?」


「サヨキル王国の宝庫にある宝の1つだ。そこに《天国の地図》がある!!…伝承では宗教国であるサヨキル王国は神の使者である天使に神のお供え物のお礼に《天国の地図》を貰ったと書いてあった。その地図は今もなお大切に保管されているらしい。」


「では、いつ頃その地図を奪うのですか?」


「明日、S級冒険者《白銀》のレイとしてサヨキル王国へ向かう。その間にエレボスとウラノスは人間領にあるマジックアイテムを買え、そしてムクロとカブトルは人間領から離れた場所にある獣人たちの領域を調査してこい。カリスは俺に付いてこい。そしてお前たちに命令する。必ず生きて帰るように!!」


「「「「「はい(なのじゃ)!!!」」」」」


「では、《天国略奪計画》の始まりだ!!」

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