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ギルドマスターの正体

「あなたは何者なの?」


性格悪女のミナが案内の途中で立ち止まり、聞いてきた。


「俺はG級冒険者のレイだが何か?」


「そんなこと分かってるわよ!!あの以上なチューリスの尻尾は何なの!!?」


「倒してきたんだが?」


「そんなわけないじゃない!!あの量のチューリスを倒すなんてA級冒険者くらいよ!!絶対に何か仕組んだんでしょ!!」


「はぁ…、もうそう思ってていいからギルマスの部屋に案内してくれないか。」


「……。」


静かな沈黙が流れる。

そして再び性格悪女のミナが歩き出した。俺はそれについて行く。


「ここよ。」


コンコン


「ギルドマスター、レイ様をお連れしました。」


すると中から声が聞こえる。


「中に入れ。」


無言で俺はドアを開けると急にパンチがとんできた。


パシッ!


「用件は何だ?」


俺はその拳を右手で受け止め、急に殴りかかってきた人物に聞いてみる。そう、ギルドマスターに。


「ほぅ、なるほどな…。お前さんは口だけではないようだな。」


こいつ、俺を測ろうとしたのか。

俺は少しうんざりして言った。


「ギルドマスターさんよ、俺をお前の小さな定規で測ろうとすんじゃねえよ!」


「ひっ!!」


スキル《殺気》を上手く調節したが性格悪女のミナにはちと厳しかったらしい。ギルドマスターも俺の言葉を聞いて顔を少し青くした。


「す、すまねえな。今回のガマルの件やチューリスの件について確かめたかったもんで…、すまない。」


素直に謝る奴は嫌いではない。自分の罪を人に押し付けたり、言い訳を並べて自分は悪くないと主張する奴らに比べて素直に謝れる奴は同じことを繰り返すことをしないと分かるため許すことが出来る。


「まぁ、いいさ。で、話は何だ?」


「取りあえず立ちながらもあれだしそこに座れ。ミナ、お前も座れ。」


「はい。」


「今回は全面的にウチが悪かったな。すまない。ミナもこいつの実力は分かっただろ?」


「は、はい…。」


先ほどのパンチは俺をの実力を測るためとミナに俺の実力を証明してちょっかいを出さないようにとの配慮なのだろう。


「レイ、約束のガマルの全財産だ。」


そこには数多くの装備と少量のお金だけだった。お金は全部で金貨1枚に銀貨56枚、銅貨174枚つまり日本円にすると84,400円になる。…少なすぎだろ。こいつ絶対金が入ったら全部使ってしまう人だろ!貯金くらいしてくれよ…。装備もボロボロだが1つだけ光る物がある。俺は手に取り見てみる。


「これは…、マジックアイテムか!?」


「あぁ、そうだ。ガマルはすぐにお金を使うし装備も壊れかけの武器や防具しかないが1つだけ奴は大切にしている物があるのさ。それがそのマジックアイテムの魔法使い用の服である白いローブだ。」


「どうしてガマルが魔法使い用のローブを持っていたんですか、ギルドマスター。」


「何でもガマルは昔から魔法使いになることが夢だったらしい。しかし奴には魔法系のスキルが無かった。魔法系のスキルが無くても火、水、木、土、風魔法なら誰でも詠唱と魔法陣を覚えれば使うことは出来る。がスキルが無いと威力や飛距離、そして速さも違うため魔法系のスキルが無いなら魔法使いになろうとは普通は考えないのさ。だが昔からの夢だったガマルは貴族の警護のクエストでその貴族に報酬で1つだけ好きな物を持って帰っていいと言われそのローブを貰ったんだとよ。」


「ふ~ん、着てみるか。」


白いローブを着てみると俺のサイズにローブが勝手に大きくなり、ピッタリのサイズになった。


「そのローブにはいくつかの魔法がかかっている。1つは今体験した自動でローブのサイズを着る人に合わせるという能力だ。便利だな。2つ目に絶対に汚れることがないらしい。どんな泥沼に行っても、どんなに返り血が飛んでも一切汚れが付かないらしい。そして3つ目に燃えないらしい。4つ目に水に濡れない。5つ目は魔法の攻撃力や飛距離、速さが2倍されるらしい。最後の能力はとんでもないな…。2倍なんて俺も初めて見るマジックアイテムだ。大切にしろよ。」


「あぁ。」


この白色でできたローブに銀色のメッシュが入った、かっこいいローブで良かったぜ。あのスキンヘッドとかならもっと趣味の悪い物があると思っていたけどこれはラッキーだったな。

そうだ、せっかくだから他の魔法系のスキルを取引するかな。最近取引していなかったし、後でするか。


「用がもう無いなら俺はもう出ていくぞ。」


「あぁ、今日は色々すまなかったな。」


「お互い様だ。じゃあな。」


俺は鍵を閉めて一階に向かいホテルを探しに行った。


           :

           :

           :


「レイってやろうはいったい何者なんだろな。」


「どういう意味ですか?ギルドマスター。」


ギルドマスターは手を顎につけて苦い顔をして言った。


「俺のパンチを片手でしかも一歩も下がらずに対応できるのなんて俺はまだS級以上の冒険者にしか出来ないと思っていたんだがな…。もう年なのかな。」


「ギルドマスターのパンチを受け止めれる人なんて私は見たことありませんよ。なんたって元SS級冒険者《破壊者》のデトイですからね。」


「ふん!まぁ、いずれ奴のことも全て分かる日が来るさ。その時を気長に待つとしようか。ハハハハ……。


現在の命 1641


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