ハプニング
「う~~ん、ここは…。」
「ん?起きたか。」
「あ…、おはようごさいます、レイ様。」
俺はずっと魔物を狩っていた。この森にはなかなか面白い魔物が多く、未知なる魔物がいた。例えば亀のような魔物だがその甲羅は火山のような見た目で幾度も噴火してきた。亀だったので茹でて食べたけど悪くなかった。他にオークがいた。豚が魔物化したものとよく言われるが見た目は人間と同じ二足歩行の厚い脂肪で覆われた戦士のような見た目で出会ったときは迫力があった。ゴブリンのように群れで行動せず単体で生活するので一気に狩ることは出来ず残念だった。
そんなわけで今、俺のステータスはこれだ。
久住 令
種族 ヒューマン
年齢 17
レベル 12
体力 7943
魔力 43
攻撃力 9243
防御力 8943
速力 8443
スキル 命 異世界言語 着色(赤色)
└命喰らい
└命の取引
加護 冥府の神=ハデスの加護
称号 禁断の取引をした者
現在の命 104
まあ変わったのは命の数だけだが今求めている広範囲に与える攻撃が欲しいだ。なぜなら鑑定系のスキルは相場が《鑑定(全)》なら1千万個必要だが《鑑定(物)》なら1,000個で足りる。他にも《鑑定(生物)》なら5000個でいいのだ。頑張れば意外と手が届く、特に俺のスキル《命》があればな。
そんなわけで今は広範囲の攻撃が欲しいのだが何があるだろうか? :
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ースキル《命の取引》を発動しますー
ースキル炎魔法を取得しましたー
俺は炎魔法を取引した。魔法を取引しようと思ったのは昨日の氷魔法を見たときから欲しいと思っていたからだか、魔法の相場も安くはなかった。この世界には基本魔法は五つあり火魔法、水魔法、土魔法、木魔法、風魔法となっている。対価は全て50となっている。その中でも炎魔法は火魔法の上位スキルだ。まだ使っていないが使おうと念じると詠唱する言葉が頭に浮かんでくる。炎魔法の対価は100の命だし、かなり強力な魔法に違いない。ちなみに氷魔法は水魔法の上位スキルだ。
「あの、…身体を拭きたいので遠くに行ってもらえませんか?」
「あぁ…、すまない。だがこの森は危険だ。魔物が襲ってこないように近くで見張っている。」
うかつだったな。身体を洗うことをすっかり忘れてしまっていたな。しかしこのあたりは本当に魔物が多い。襲われてはワンチャンス貰えるかも知れないマジックバックが水の泡だ。絶対にケガ1つさせるわけにはいかない。
一度も使ったことのない炎魔法を今使うのは危険すぎる。まだ使っていないこれを使ってみるか…。
禍々しいオーラを発する剣が俺を使えと言っている気がする。
ガサガサッ!
「あそこの魔物に1度使ってみるか。」
俺は魔物に気づかれないように大きな1本の歯を持った蛇のような魔物の近くに行った。
シュインッ!!
「ギィ………。」
まさかこれほどの切れ味とは…。魔物が声を出すことも難しいほどの即殺力だ。感覚が無いとは恐れ入ったな…。
ポチャッ!
しまった!!
剣の切れ味に見とれて王女を忘れていた。そんなときに王女の近くで音がした。急いで王女の元へ行く。
「大丈夫か!!?」
「…へっ?」
そこには何もまとわぬ美しい美女がいた。
「あ、……………。」
「き、きゃあぁぁぁぁぁぁ!へ、変態!!」
「あ、わ、悪い!!俺は音がしたから魔物かと思って…。」
「いつまで見てるんですか!!!早く行ってください!!」
「そ、そうだった。悪い。」
俺はなんてことをしてしまったんだ…。これでマジックバックなどもってのほかマナリィ王国にケンカを売ったのと同じ事だ。
それに初めて見る女の裸体に放心状態になってしまった。とにかく後で謝るしかないな…。やってしまった………。
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「リリィすまない…。俺は決してわざとじゃないんだ。言い訳になるけど少し気を抜いた時に川の近くで音がしたから魔物かと思って助けに行っただけなんだ。…本当にすまない。」
「いえ、私も少し驚いてしまい暴言を吐いてしまいました。申し訳ありません。レイ様に悪気がないのであれば仕方の無いことですし、今回はお互い水に流しましょう。」
「あぁ…、すまない。」
「やめてください。もうこの話は終わりです!次の話をしましょう。」
「そうだな、今から俺たちはマナリィ王国までは最低でも1日はかかるだろう。だから会えてゆっくり行くことでここから30キロ先の村《キィ村》に行こう。」
「分かりました。では早速出発しましょう!」
「もういいのか?」
「はい。この森は危険ですし支度する物もありませんから。」
「じゃあ、行くぞ。」
俺たちは少し距離を感じながら《キィ村》に向かった。
現在の命 4




