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盗賊の宝

「ん?レベルアップだと?」


先ほど盗賊たちを殺したことにより経験値を取得したのはわかる。だか、なぜこんなに早くレベルアップしたのだ?前回俺がレベルアップをしたときはウサギのような魔物スピッドを50体以上倒したときだ。

しかし今回倒したのはスピッド3体と人間16人だけだ。


「ハハハハハハハハハハハハ!!!なんてことだ。まさかそこら辺の魔物より人間のほうが経験値が高いとは…。なぜ人間が魔物によく狙われるのか、なぜ魔物同士が戦っている最中にも人間が現れると人間を襲うのか。・・・そういうことか。」


この世界はレベルが上がると次に必要になる経験値が倍になっていくシステムだ。それは俺がレベルを上げるときにスピッドを15体倒した次の時には31体必要だったことからも分かる。

人間はひ弱で繁殖能力が高いことから魔物たちは魔物を倒して強くなるよりも人間一人倒すだけの方を選ぶのだろう。

人間たちはこれを知っているのだろうか?いや国がその情報を認めることは無いだろう。そんなことをすれば人間同士の殺し合いが始まり、ただでさえ3つの国でいがみ合っているのにそんなことが知られれば人間は一瞬で絶滅してしまうだろう。


まあいい、ひとまずお宝探しと行こうか。他の盗賊たちは逃げたようで周りには誰も居ない。


「どこに宝はあるんだ?この奥か?」


明かりが最低限しかなく、不気味な感じがする。進んでみると中に一つの部屋がある。


ギイィィ


「ドアの音がまた不気味だな…。っ!!!宝箱じゃないか!!!?・・・金色に光るその箱はまさに宝箱だな。」


俺はガインさんに言われていたように罠がないか確認しておそるおそる宝箱を開けた。


「っ!!これは!!!な、なんて数の金貨だ!!これは…黒銀貨8枚はあるな…。ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!これで財産面では心配は無くなったな。・・・うん?なんだこれ?」


そこには全てを飲み込むかのようなどす黒い黒色の剣があった。その剣の刃の真ん中には七つの丸い宝石がはまっている。色は赤、青、緑、黄、紫、白、黒色になっている。

こんな綺麗な剣は初めて見た。大きすぎない刃で刀よりは大きい刃は丁度良い大きさで斬ることも出来るし力で押すことも出来るなんてヨーロッパの剣と日本の刀のいいとこ取りしたようなまさに完成された剣だった。


「素晴らしい!しかし…こんな見事な剣をどうして奴らは使わなかったんだ?この剣の性能だけでそこら辺の魔物も目じゃないのに…。」


俺はその剣を取ってみた。

    :

    :

    :


「何も起きないな…。まぁ、それが1番いいんだかな。…さて、これだけの荷物だ。どうやって持ち帰るか…。だいたいこういうときはラノベの代表スキルやアイテムがあればいいんだが…。」


代表スキル、アイテムはスキル《鑑定》、《奪取》、《無限収納》やアイテムの《マジックバック》などだ…。この他にもあるが上げればきりが無い…。というかラノベを見ている君の方がよく知っているだろう。

しかしそんな都合よくはこの世界はいかない。そんなスキルは《命の取引(ライフ・トレード)》でも命が1千万個という膨大な対価が必要になるのだ。またマジックバックも一度話した時空魔法がかかっているため、超超超希少な物なのだ。お金にすると黒金貨1000枚くらいつまり10億円必要となる。そんな大金さすがに盗賊たちも持っていないし買うことは出来ない。また見つかっている物自体片手で数えられる位しかないという。


「はぁ、仕方ない。そこに転がっている袋に入れて持って行くか…。」


俺は全てのお金と剣を持ってドアを開けた。スタスタと歩いて帰ろうとした。


「待って下さい!!!!あの私を助けてください!!冒険者の方!!」


俺はその声をする方に目を向けた。そこには純白の髪をした女がいた。どこか気品を感じられた。多分貴族なのだろう。檻の中に捕まっているとは盗賊たちに捕らえられたのだろう。


「………。」


スタスタスタスタ…


「待って下さい!!!何で無視をするのですか!!?」


「…はぁ、あんた面倒くさそうだから。だいたいあんたを助けて何かメリットになるのか?」


「っ!!わ、私はマナリィ王国の第1王女、リリィ=マナリィと申します!!私を助ければあなたに莫大な謝礼金が支払われることでしょう。さらに冒険者なら二階級昇進も間違いないでしょうね。どうですか?私を助ければあなたの充分なメリットになると思いますが?」


ほう、人間領には3つの国があるが1つは俺が召喚された国、サヨキルそして2つ目に沢山の亜人が住む、人間と亜人が手を組んだ国、カモノそして最後に冒険者が数多く集う国、マナリィ。その国の第1王女とは驚いたな。

しかし、

「ふんっ、つまらないな。金は足りているし、俺は冒険者でもない。それより、…マジックバックをあんたの国は持っているのか?」


やはりマジックバックがあればこれからの旅が楽になるだろうし早めに持っておきたい。

それに俺は宝の収集趣味を持っているようだ。さっきの剣を見たときから他にどんな剣があるのか、どんな宝があるのか気になっていた。全ての宝が欲しい!そう思ってしまったのだ。ならば…集めようではないか!全ての宝を1つ残らずにな。そのためにまずはマジックバックが必要になったということだ。


「ええ、確かにマジックバックはありますがそのアイテムを差し上げることはさすがにないかと思います…。申し訳ありません!ですがそれ相応の謝礼はしますからどうか私を、心配している父上の元へ送ってくれないでしょうか!!」


「……、まぁいいだろう。」


「本当ですか!!?ありがとうごさいます!!」


悪いが必ずマジックバックは貰う。どんな手を使ってもな。だが取ったのが俺と悟られては行けない。マナリィ王国には沢山の宝が潜んでいるだろうからな。全て俺の物だ…。

悪い笑みを心で浮かべながら俺はリリィ=マナリィ王女を檻から出しマナリィ王国へと向かった。


現在の命 55

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