表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
罪の花  作者: 桃の花@イベリア領
5/8

Past.1

『君は世界が憎いか』


「……憎いよ。物凄く憎い。出来るなれば、復讐をしてやりたいと思ったくらいに。…でも私は死んだんだ。もうそれも叶わないでしょう?」


『君のその強い憎悪、復讐心、それだけあればもう一度生きるチャンスを与える事が出来るが』


「…馬鹿なの?私はそんな夢物語を信じるほど楽天家じゃない。」


『………一度くらい、信じてみる気はないかな。君は死んだ身なのだろう?』


「…そうね。一度死んでるのだし、これを信じてみるのも一興かもね。本当に生き返ったら上々、生き返らなかったら騙された、それで済む話なのでしょう?」


『私は嘘をつく気は無いのだが…まあいい。君に相応しい能力、名前を与えて生き返らせてあげよう。』



『そうだな、君の名前は征花でどうだろうか?花を征するが如く美しい、君の誇りと容姿にかけて。』


「……征花、ね。悪くないわ。気に入った。」


『気に入ってもらえて何よりだ。さて……もう一度、君の生きる糧となるその憎悪、聞いてもいいかな。』



「……私は全てが憎い。私を否定した父親が、私の友人を奪った誘拐犯が、ユイを見つけ出せない出来損ないな自分や警察が、私に酷い仕打ちしか仕向けない世界そのものが!!憎くて憎くてたまらない、だから…だからだから!」


「私は私自身を壊した全てのものに復讐がしたい!!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ