ぼくのきょう
いつだって、見渡せば誰かいる
どこにだって、見回せば何かある
そこが僕にとって、僕のいる世界。
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真っ白な世界。光だけ、いや、これが光かどうかなんて分からない
とにかく、白い
なにも、ない
僕も、いないのかもしれない
でも、思考してる
ここは・・・
―――――
暗い。漆黒の闇
手を伸ばしてみても、手も見えない
感触なんて、ない
手?ここに僕の手は存在するのか?
もしかしたらもう、この闇に溶けてしまっているのかもしれない
もう、すでに・・・
―――――
光・・・色のある光・・・温かい
ぬくもり・・・肌に触れる布の感触・・・
あぁ、今日もまた、『今日』が来たのか
見渡せば、誰かがいる
見回せば、何かがある
そんな世界に僕は、僕を迎える