74 クソどうでもいい仕事<ブルシット・ジョブ>4
さて、クソどうでもいい仕事に話を戻すと、特に見つけやすい『余裕』、お金と時間という問題に目を奪われた結果、それ以外が背景に融けてしまったと考えられるね。
感覚的・感情的・人間関係的『余裕』、きっと他にもまだまだ色々あるであろう、お金と時間以外の『余裕』が消え失せた結果、なんだかよく分からない仕事モドキが残ってしまったわけだ。
これを解決する方法は、究極のクソどうでもいい仕事を用意してしまえばいい。どんなものかと言えば、給料袋を受け取るだけの仕事のことだ。つまり、基礎所得保障を実現すればいい。意味がなくとも働かなくてはならないなどという、意味の分からない妄言をばちこーんと叩き割ってしまえば解決に向かう。あとは、配布する金額によって効果の大小が変わるだけだ。
しかし、クソどうでもいい仕事の解決法として、基礎所得保障はおすすめできない。何故なら、それは国家や世界的な組織から与えられた「ゆとり」に過ぎないからだ。
一部の禁欲的な人間が大成功を収める代わり、その他大多数は、扱いを間違えるだろう。自身の欲望に押し流されるだろう。4つの敵キャラ、宣伝と広告・前借り後払い・射幸心の煽動・中毒と依存症が猛威を振るうだろう。
特に、社会全体に『余裕』があるうちに基礎所得保障を導入した場合と、『余裕』が消え失せてから基礎所得保障を慌てて導入した場合で結果が変わりそうだ。場当たりな基礎所得保障では、敵キャラが合体して大暴れしだすのではないだろうか?