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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
88/562

67 巻き添えを防ぐ3

 7日28日までの連続更新決定!

 すみません、残業祭り(ざん☆フェス)諸々の影響で1ヶ月分には届きませんでしたorz

 ただ、7月28日分で空理空論(スラックマネジメント)の話は完結が確定しました。

 努力論の後編で巻き返しを図っていきます。今後の展開をお楽しみに!

 さらに、良き仲裁者になる方法について。

 起きてしまった家庭内トラブルを早期解決し、被害者を一刻も早く救い出すために、地域の目や公的機関の活動はとても重要です。そういった社会的『余裕(スラック)』が不足すれば、初動が遅れ、被害者の傷はより深いものになってしまうでしょう。

 ですが、そう、社会的『余裕(スラック)』です。『余裕(スラック)』ということは、不足したときだけではなく、過剰な場合、(こじ)らせた場合も考えておいた方がいいってこと。やってみよう。

 過剰であれば、相互監視社会が実現します。無数の他者(ダレカ)に理想像をあれもこれもと押しつけられる社会ができあがります。私たちは『余裕(スラック)』を失い、ストレスの()(ぐち)として、また他者(ダレカ)に理想像を押しつけます。無限ループから抜け出せない。際限のないストレスは、当然ながら家庭内トラブルを増やすでしょう。それも、相互監視の目を()(くぐ)るような、より陰湿でより狡猾な虐待が増える。さらに進めば、家庭というものへの期待や信頼はゴミクズ同然となります。誰もが独りを望む、孤立社会になるでしょう。最終的にはAIが介護をしてくれます。AIぐらいしか介護してくれないとも言いますが。四六時中引き回し系サイコパスがいくらでも相手してくれるでしょう。それは君に取り入ることだけを目的に進化し続けた、最高に優れた人工知能なのだから。

 (こじ)らせると、コロナ禍のときの自粛警察に似た形になりそうですね。これって虐待? みたいなものを片っ端から吊し上げていく。疑わしきはその場で罰する。まぁ、私的制裁(リンチ)なら可愛いものだ。魔女狩り、秘密警察のように宗教や国家と結びついて被害を広げる。最終的には、単独世帯(おひとりさま)以外は全て容疑者ってことで、孤立社会まっしぐらになるんじゃないでしょうか?

 やべーですね。考えてみたら過剰でも(こじ)らせても結論が一緒だったよ。そりゃ、孤立社会なら虐待はないだろうけども。ソウジャナイ感ハンパないね。

 さて、そういった事態にならないためにも、目的を再確認しましょう。虐待を防ぐこと。できることなら未然に防ぎ、起きてしまった場合も早めに対応すること。素直に過ちを認め、許し合える早期の段階のうちに食い止めること。私たちは皆、全員仲良く依存症だ。安心感にも、攻撃性にも依存する。人間関係にも、思想(ココロ)にも依存している。だからこそ、自分自身を思いやったらいい。過剰な『余裕(スラック)』は他に割り振っていい。まずは自分が加害者にも、煽動者にもならないこと。それを皆で根強くやっていくことが、虐待を根絶するための現実的な行動になる。


   †

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