表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
69/563

48 時間的余裕<スラック>~人間×時間軸

 それではお次は人間(ヒト)×時間軸で。


 ひとつ。当面的『余裕(スラック)』。まずは、さしあたっての時間から。

 適度なら、自由があります。自主性、主体性と発展していきます。誰かに急き立てられていないため、疲れているなら休めばいいし、興味が向いたら動いてみてもいい。どうしてもやりたいことがあったら、迷わずやることができる。それが時間があるということ。

 過剰であれば、暇で死にます。怠惰に染まりきって、何もする気力が起きなくなるため、さらに当面的『余裕(スラック)』が増えまくります。他の『余裕(スラック)』に切り替えるなら第一候補ですね。

 不足すると、自由がなく、主体性を喪失します。状況に対し後手後手に回って場当たり戦術、失敗を重ね、それを取り返すのに更に時間が必要になります。恥と無能を晒し、自己肯定感がガリガリ削れていきます。『無責任』カードを切るべき時機(タイミング)ですね。一応、時間に『余裕(スラック)』がなくても有能さを発揮できる人もいます。しかし、それはあくまで知的・体力的・金銭的・社会関係的『余裕(スラック)』などなどを切り売りして当面的『余裕(スラック)』を確保しているだけです。どんなに有能に見える人でも限度はあるし、最終的には『無責任』カードを切ることになります。

 (こじ)らせると、黒歴史を紡ぎ、炎上したり娑婆(シャバ)とおさらばしたりして、後悔と反省の日々を送るようになります。


 ふたつ。経験的『余裕(スラック)』。過去について。

 適度なら、学びを活かし、失敗さえ教訓にできる。過去を背に、前を向いて生きることができます。

 過剰であれば、悩みや後悔、トラウマやPTSDなどに苦しむでしょう。過去に起きた事実らしきものについて、噛み砕き、呑み込み、血肉にできていない状態です。記憶の消化不良ですね。強烈な経験に基づくフラッシュバックも辛いですが、悩みを抱え込むのもじわじわ来る。後ろ向きに日々を生きて、目の前に集中できていない。だから失敗が増え、さらに悩む原因になる無限ループ。これも星空のバイアスで、問題(ほし)は過去にあるのではなく、悩み苦しんでいる今一時の自分(やみ)であることに、自分では気付きにくい。主観的なタイムリープ系のトラブルなので、脱出の(きっかけ)さえ気付けば、あっさり解決する。私なら書き出して、()じて、記述主義者シリーズの第3章にでもしてしまう。ここはもう第7章。いつの話をしてるんだとケラケラ笑ってしまおうか。どうか自分を許せますように。

 不足すると、自身の至らなさに藻掻(もが)くことになります。基本的に子供は皆そうですし、大人だって新しい環境に置かれれば誰でもそうなります。学びのある人生、できなかったことができるようになっていく人生は、なかなかに楽しい。しかし、経験という教師は最良と言われながらも、授業料が馬鹿高いことで有名です。学生ローンで困らないための冴えたやり方が必要だ。ただ、それについて語るのは空理空論(スラックマネジメント)の一悶着が一段落ついてからにします。現時点で、元最長短編・現第6章の3.5倍の文章量を超えました。空理空論(スラックマネジメント)って努力論の前座なんだけどな……どうしてこうなった。これが至らなさに藻掻(もが)くってことか。

 拗らせると、と語りたいところですが、経験は人それぞれ、拗らせ方も人それぞれです。あえて挙げるなら、経験マウントでしょうか? 不幸自慢や、懐古趣味や、エセ武勇伝のような、自己満足の自分語りに終始してしまう。話が次の章に進まなくなってしまう。筆者(わたし)自身はもう第8章以降を生きている。現7章を記述するのは、8章以降を確かなものにするためだ。何でもないことを拗らせてないで、さっさと次を書こう。


 みっつ。期待的『余裕(スラック)』。未来について。

 適度なら、しばらくの予定や、今後の計画、将来の目標と向き合うことができる。

 過剰であれば、楽観主義だね。よく言えば夢や希望にあふれている。悪く言えば、現実を上手く直視できていない。そうなってしまう理由は、未来に対して大きな『余裕(スラック)』を持っているが、「あそび」ではなく「ゆとり」になってしまっている。自分でコントロールできていないものを自分のものだと錯覚してしまうのは、やはりズレと言えるだろう。

 不足すると、悲観主義だね。夢も希望もない。現在を直視しているが、未来の不確定さ無視している。予想される平均的な、期待値的な未来をゼロと評価しているので、これはこれでズレている。

 拗らせると、自身の躁鬱(そううつ)に振り回される。私か。希望に期待を重ねて妄想に取り憑かれたり、絶望に悲嘆を重ねて涙を流すわけだ。私かよ。


 時間軸を掛け合わせてみました。

 ほんの未来なんて筆名(ペンネーム)(かた)ってるだけあって、私事(ノイズ)が多かった気がしますね。反省しつつ次へいきましょう。


   †

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ