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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
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46 物質的余裕<スラック>~人間×存在<モノ>軸

 続いて、人間(ヒト)×存在(モノ)軸で考えてみよう。


 ひとつ。消耗品的『余裕(スラック)』。

 適度なら、気楽に生活できる。たいしたストレスもなく、ほどほどの節制もできる。

 過剰であれば、金銭的・空間的『余裕(スラック)』を食い潰す。何度も買い出しに出ると時間的『余裕(スラック)』がもったいない、無駄にはならないはずという思いから、金銭的・空間的『余裕(スラック)』の価値を過小評価してしまう。いわゆる在庫リスクがじわじわ首を絞めているのに気付こう。

 不足すると、とにかく不便。節約を強制される。買い出しに行く緊急性が出てしまい、予定が狂う。効率低下・予定外行動の両面から時間的『余裕(スラック)』を失う。

 (こじ)らせると、消耗しない消耗品が増える。もう買わないと反省し、断捨離しよう。


 ふたつ。食料的『余裕(スラック)』。期限付きの消耗品だね。

 適度なら、飢えも渇きもない、健康的な生活が送れる。

 過剰であれば、ダイエットに苦しむ。選択肢の多さに悩む時間のロス、食品ロスなど無駄が多くなる。

 不足すると、栄養が偏り、健康を損なう。行き過ぎれば命に関わる。

 拗らせると、SNS映えを求めて食品ロスを増やすなど、倫理的ではない行動、および炎上騒ぎなどの原因になる。


 みっつ。設備的『余裕(スラック)』。家電や小物、道具、生産機械などなど。

 適度なら、効率的だ。生きるためにやらざるを得ない事柄に掛かる時間が大きく減る。

 過剰であれば、使いこなせない物が増える。金銭的・空間的『余裕(スラック)』を食い潰す。

 不足すると、時間的『余裕(スラック)』が足りなくなる。家事や残業が終わらない。

 拗らせると、道具を揃えることに夢中になって、便利とは言えなくなる。例えば、色鉛筆をいきなり150色全部揃えるようなもの。筆記具としてなら赤(と黒)だけで充分で、絵を描くにしても30色ぐらいから始めて、物足りなくなってから必要なものを買い足せばいい。


 存在(モノ)軸も掛け合わせた代表例を挙げてみました。


   †

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