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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
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42 ゲーム×中毒と依存症<ドラッグ>

 前回のあとがきについて、友人さんに受けた誤解についてフォロー。

 苦手を克服しようと思ったのは、精神性がどうのこうのではなく、ただ単に利益に釣られたからです。

 得意なことをさらに得意にするのはものすごく大変ですが、苦手を克服するのは実はとてもお手軽なんだ。

 そして、得意をさらに伸ばすためのアイディアは、苦手なことのなかに眠っていたりする。お得だからやってみただけで、楽しんでやっているし、別につらくもない。というか、苦手が減ったらつらいことも減る。失敗してもさくっと諦めて次を楽しむ。今はそのときじゃなかった、それだけだ。


『強くなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない』

 生きていると、様々な出来事に見舞われる。サイコロでいつかは悪い目が出てしまうようなもので、必ず弱みに苦しむときがやってくる。


 ここで、弱いものイジメをする奴は下の下だ。論外だ。心許なく大切なものを、根性論だなんだと潰してしまうなんて馬鹿げている。

 次いで、育児放棄(ネグレクト)は精々下の上か、中の下だ。直接手を出さなかっただけで、なんも手を出さなかっただけだ。


 一番マシな方法は、稚気(ちき)を愛することだ。中の中以上を目指したかったら、そうするしかない。

 赤子のように力を抜いて生きること。目標なんてなきがごとく、ほんの、すこーしだけ、やってみること。

 苦手なのではなくて、やったことがないだけだ。指先をちょっとだけ動かす。思い通りに動かなくていい。かすかに動いただけで、まずは充分。

 そのうち、ものを握ったり、ミミズののたくったような何かを書いたり、文字を書いたり、文章を書いたり、そうこうしてるうちになんか小説を書いていたりする。最初は誰だってそんなもの、稚気(ちき)を愛してみればいい。


 そうすれば、案外、子供は早く育つものだ。

 では最後に、中毒と依存症(ドラッグ)についても考えていこう。

 基本的に、世の中に大量のゲームが出回るほど、中毒性は高まっていく。

 グレシャムの法則、「悪貨は良貨を駆逐する」の類型だ。

 本来は、皆が良貨を貯め込んだり、良貨が外国に流出するため、質の悪い悪貨ばかり出回る……というものだった。

 昨今では、中毒性の高いものが市場を席巻し、中毒性が低いものは追いやられるようになっている。そして、基本的に質の良いものほど露骨でヤバめな中毒性はない。


 さて、上手くなる楽しみという観点からすると、中毒性は邪魔になってくる。基本的に、成長の場において「させられる感」は必要ない。大切なのはさりげなさだ。

 欲しいのは答えではなく、アイディアだ。更に言えば、プレイヤーが気付いていないアイディアだけ、そっとサポートしてくれれば後は勝手に解決する。あまり露骨すぎれば解決できたとしても解かされた感が残ってしまうし、クリエイター側のバランス感覚が問われるところだ。

 ヒントをばらまいて工夫を求めるという点では、知られている中で優れているのは、まず伝統的ローグライクだろうか。基本的にターン制で、手を止めて考える分には自由であり、訪れる理不尽に、手持ちのアイテムやキャラの操作諸々で対処していくゲームだ。

 あと、オープンワールドもヒントをばらまいて後はご自由に、というゲームデザインになりやすい。サンドボックス型もそういった点で優れている。

 RPG系も悪くない。キャラクターのレベルが上がり、行動範囲が徐々に広がっていく。新技を覚えたり新たなジョブを得るなど。いきなり最初から全部できるわけではなく、少しずつやれることが増えていくのも、ゲームへの習熟を助けている。


 さて、ではそういうゲームならではの楽しみを阻害しかねない、中毒性というのはどこからやってくるのだろう?


 まずは、最初の1回をさせる方法だ。

 例えば、初日だけ90%オフで超便利&必須級の攻略アイテムが買えるとか。初回引き直しガチャを実装し、あの手間を無駄にするなんて! またはあの幸運を無駄にするなんて! と引き留める。いわゆる埋没費用(サンクコスト)を地雷のように埋め込みまくるわけだ。

 プレイヤー人口、プレイ時間、そして財布の中身には限りがある。これを断りなく勝手に奪い合っているわけだ。そりゃもうトラップ合戦にもなる。マインスイーパ好きもドン引きレベル。いかにゲームを止めさせないかに腐心している。

 逆に言えば、止めたいときに止められるのが良いゲームである。

 おすすめゲームコーナーその7。

「猫とスープ」

 猫ゲームを紹介。Android版。


 スープを作っては売り、施設を増やし森を(ひろ)げて、ひたすら猫を集めるヒーリング系のゲーム。

 BGMも穏やかなもの、軽快なもの、イベント系の季節感あるものなど、基本的にリラックスできる曲ばかり。

 一応、「にゃ~にゃ~にゃ~」のような激しい曲も……いや、ロック系って意味ではなく、猫の合唱みたいな激しさがある曲もあるといえばある。

 猫がスープを作っている様子がただただ可愛くできている、可愛い=正義なゲームです。


 やりこむなら広告無料だけはあった方が良い、若干お高めながら買い切りなので、長い目でみるなら導入もありか。

 可愛さに全振りしたゲームですね。


 え? どれだけやりこんだかって? お金(ゴールド)の表示が「あそび(asb)」を超えたところかな……。極端なインフレゲームではないですが、長くやってるとこうなりますね……。

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