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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
50/555

29 中毒と依存症<ドラッグ>3

 ではでは、少し話を広げてみよう。

 それでは、クイズのお時間です!

 さぁさぁ君は答えられるかな?


 問題。

 次のヒントに当てはまるもの、なーんだ?


 ヒント1「依存性を持つ食材である」

 ヒント2「薬理作用は鎮静(ダウナー)系にみられる陶酔感である」

 ヒント3「もちろん違法性はない」

 ヒント4「現状(2024年頃)ではカフェインやアルコール、ニコチンほどは注目されていない」

 ヒント5「カフェインよりも一般的で安価、入手も容易である」

 ヒント6「あまりにも用途が広いので、食品名ではなく基本的な食材名で答えること」

 ヒント7「発酵食品や様々な食材を混合した食材は除外する」

 ヒント8「筆者(わたし)が知るかぎりで、代表的なものが2つある」


 ……。

 はい、時間になりました。

 それでは、回答をどうぞ!


 君は正解できたかな?


 答えは「牛乳」と「小麦粉」でした。


 理由は、牛乳に含まれる「カゼイン」と、小麦粉を水で()ねるとできる変性タンパク質「グルテン」です。

 哺乳類の乳には大抵カゼインが含まれますが、牛乳が一番代表的なので他は除外。

 大麦とライ麦は厳密にはグルテンフリーとは言えませんが、小麦ほど代表的でなく、また明らかに含有量が少ないとして除外しました。

 醤油は原料に小麦を含む場合がありますが発酵しているので除外。

 醤油を含むドレッシングは混合食材として除外。

 ルウ(カレーなどのアレ)も小麦粉を油脂で固めたものですが混合食材として除外。


 カゼインとグルテンは、アミノ酸配列がモルヒネのそれと酷似しているため、人間の身体も似た反応を示します。

 また、グルテンには腸管壁浸漏(リーキーガット)症候群の原因になるとも言われており、腸から血流に乗って脳まで届く可能性があります。やべーですね。


 あー、まぁ、何が言いたいかと言いますと。

 私たちは皆、全員仲良く依存症です。もうとっくに中毒です。

 無理に否定し続けるより、認めてしまった方が、楽になれます。


 ああ、そうだね。認めたくないかもしれないね。

 酒もタバコもやらない。飲むのは水か麦茶ぐらいで、小麦も乳製品も、アレルギーの人だっているのだから食べずにいることは不可能じゃない。そんな程度のことで皆が依存症だなんて言い過ぎだろう。なるほど、それももっともだと思う。


 じゃあ、次は行動に対する依存について考えてみよう。

 たかだか薬物への依存程度、前座に過ぎないからね。

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