29 中毒と依存症<ドラッグ>3
ではでは、少し話を広げてみよう。
それでは、クイズのお時間です!
さぁさぁ君は答えられるかな?
問題。
次のヒントに当てはまるもの、なーんだ?
ヒント1「依存性を持つ食材である」
ヒント2「薬理作用は鎮静系にみられる陶酔感である」
ヒント3「もちろん違法性はない」
ヒント4「現状ではカフェインやアルコール、ニコチンほどは注目されていない」
ヒント5「カフェインよりも一般的で安価、入手も容易である」
ヒント6「あまりにも用途が広いので、食品名ではなく基本的な食材名で答えること」
ヒント7「発酵食品や様々な食材を混合した食材は除外する」
ヒント8「筆者が知るかぎりで、代表的なものが2つある」
……。
はい、時間になりました。
それでは、回答をどうぞ!
君は正解できたかな?
答えは「牛乳」と「小麦粉」でした。
理由は、牛乳に含まれる「カゼイン」と、小麦粉を水で捏ねるとできる変性タンパク質「グルテン」です。
哺乳類の乳には大抵カゼインが含まれますが、牛乳が一番代表的なので他は除外。
大麦とライ麦は厳密にはグルテンフリーとは言えませんが、小麦ほど代表的でなく、また明らかに含有量が少ないとして除外しました。
醤油は原料に小麦を含む場合がありますが発酵しているので除外。
醤油を含むドレッシングは混合食材として除外。
ルウ(カレーなどのアレ)も小麦粉を油脂で固めたものですが混合食材として除外。
カゼインとグルテンは、アミノ酸配列がモルヒネのそれと酷似しているため、人間の身体も似た反応を示します。
また、グルテンには腸管壁浸漏症候群の原因になるとも言われており、腸から血流に乗って脳まで届く可能性があります。やべーですね。
あー、まぁ、何が言いたいかと言いますと。
私たちは皆、全員仲良く依存症です。もうとっくに中毒です。
無理に否定し続けるより、認めてしまった方が、楽になれます。
ああ、そうだね。認めたくないかもしれないね。
酒もタバコもやらない。飲むのは水か麦茶ぐらいで、小麦も乳製品も、アレルギーの人だっているのだから食べずにいることは不可能じゃない。そんな程度のことで皆が依存症だなんて言い過ぎだろう。なるほど、それももっともだと思う。
じゃあ、次は行動に対する依存について考えてみよう。
たかだか薬物への依存程度、前座に過ぎないからね。