475 「障害がある」を笑い飛ばす195
ここで、英雄についても考えておこう。
英雄とは、物語においてどのような役割だろうか?
才能や資質があり、仲間がたくさんいて、それでもどこか孤独で、物語的な善を成し、挫折しても必ず立ち上がり、また最高の結末に向かって貪欲なまでの執着を見せる。
などなど、理想の英雄像を書いていけばキリがない。
しかし、すこし冷めた目線を向けてみよう。
物語の外側から見た英雄とは、いかなる人物像か?
それは、観客たちの代弁者である。
「そうそう、私もそう思っていたんだ!」
「言いたいことを言語化してくれて、ありがとう!」
「やりたかったことを体現してくれて、ありがとう!」
このように、観客たちから、物語への白紙の委任状を託される人物こそ、英雄である。
しかし、物語の語り手の目線で考えると、かなり滑稽である。
なにせ、怒りや不安や高揚感を煽った主犯こそ、英雄当人だと知っているからだ。
もっとも、小説形式の英雄譚においては、事情が異なる場合がある。
というのは、小説には地の文という、状況説明してくれる文章がある。
地の文さんに怒りや不安や高揚感を煽ってもらい、英雄さんにそれを解決してもらう。そんな役割分担ができるからだ。
もっとも、落語のような語りの伝統芸能の世界では、「落語の洗練されたものは、地の文が少ないほど良いとされる。全編対話でことが運ばれて、それでいて地の説明があると同様にことが描かれねばならない」――なんて人間国宝で上方落語中興の祖なんて呼ばれる、3代目桂米朝さんが言葉を残しています。地の文に説明を丸投げするのも違和感をあたえてしまうかもしれませんね。難しいところではありますが。
どちらにせよ、物語の語り手から見れば、おなじことでしょう。英雄なんてのはただのマッチポンプにすぎない。感情を煽るための、都合のいい舞台装置。それが英雄だ。
「分析採点JOYSOUND」(Android版)にて。
ヨルシカさんの「詩書きとコーヒー」キー♯2にチャレンジ。音域はmid1F~hiG#、F3~G#5。
98.781点。なんというか、全体的に荒かった。音程Excellent1個しかないorz(普段は大体10~20個)ちょっと勢いよく歌いすぎたか……。
ROF-MAOさんの「Bring it on」99.965点。キー±0。オクターブそのまま。(mid1F#~hiB、F#3~B4)
ROF-MAOさんの「[サビカラ]Bring it on」100.000点。キー±0。オクターブそのまま。(mid2B~mid2F#、B3~F#4)
ロングトーンと抑揚が同時に埋まらず苦戦した。99.965点とったときは惜しくも抑揚14.995点……でテクニックで0.3点落とすという。むぐぐ。
履歴の100点は373曲(+1)、99点超えは667曲(+2)、虹色メダル1080個(+2)、金色メダル4個(±0)。銀以下なし。
さて、おそろしいイベントが発表されてしまった……。
「ランキング一番乗り選手権-2025 SUMMER-」(期間:8月13日(水)00:00~8月19日(火)23:59)
週間ランキング(水曜0時更新)に合わせて開始され、週間ランキングに最初に掲載された回数を競うイベント。
……なかなかイカレたルールだ。嫌いじゃないぜ、こうゆうの!
このルールだと、「サビカラ」で検索して順に歌っていくのが有利、現状でも734曲出てくる。
ただおそらく、歌唱しないでいると採点できずにランクインしないと思われる。ちょろっとは歌う必要があるが……50.000点(最低点)が乱発されないか、ちょい心配。
うん、新規曲開拓イベントと考えれば意図は分かる。だが、思い切ったなぁ運営……あとこういうイベントの場合、リアルタイムでランキングが表示されるとたいへんアツいのだが、たぶんそこまではやらないだろう、下手すると死人が出るからね!
個人的に楽な攻略法としてはふつうに今までのを歌い直しまくれば上位は狙えると思うけど、普通すぎて面白くない。
やはり歌ったことのない曲を1発勝負縛りで歌いまくってみようか。あとで歌い直したくなること請け合いの地獄の幕開けみたいなのとか。
というわけで、おそらく8月19日23:59まで3時間の歌い放題ボーナスタイム配布中! まだイベント始まってないですがはてさて。
追記:8月12日はカンザキイオリさんの4th EP「あの夏が飽和する。」の配信日……新曲「正体」のMV公開もあるようで楽しみにしてる。