28 中毒と依存症<ドラッグ>2
さて、なんで人は薬物にハマってしまうのでしょう?
一度やったら止められない、身体も心も欲しがってやまない。止めるのには本当に苦労するし、大抵はそれも失敗する。金だって掛かる。
そんな情報は過剰なほどに出回っている。
なのに、何故薬物にハマるんだ? 最初はどうだったんだろう?
20年ぐらい前はこんな言い回しがありました。
「軽い気持ち、好奇心で手を出すと一生後悔するぞ!」
でも、これは現代でも通用するのでしょうか?
これだけ副流煙やアルコール依存、カフェイン中毒の怖さが過剰に叫ばれる世の中ですよ? お酒やタバコだって、年齢確認は今の方がずっときっちりしています。タバコは度重なる増税でドン引きするような値段ですし、酒税だって上昇傾向にあります。
もはや、軽い気持ちや好奇心程度で手を出せるような代物ではない。
じゃあ、何故わざわざそんな面倒な手続きを踏んでまで、人は薬物に走るのか?
それは『余裕』を失ったから。
追い詰められたからではないでしょうか?
カフェインに手を出したのは、宿題が終わりそうになかったから。
お酒を手に取るのは、嫌なことがあったときか、不安に押し潰されそうになったとき。あるいはこんなこと話して嫌われないかなって恐怖を直隠すためだ。
タバコは、まぁ知らんけど。薬理作用から逆算しよう。この苛立ちを抑えながら、それでもやらなくちゃいけないことがあったんだろう。
タバコ税が馬鹿みたいに値上がっても、タバコの税収総額が横ばいであることが恐ろしい。次は酒だカフェインだと、次のイジメのターゲットを探してるようで怖気が走る。私たちのやっていることは、心底気持ち悪いよな。
さて、珈琲をあおりながら攻撃的な文章を書いたところで、素面に戻ろうか。