461 「障害がある」を笑い飛ばす181
さて、そんな社会不安のあるなかで、人気のストーリーを考えてみよう。
それは、陰謀論である。
物語には、罪深い側面がある。
もし幼子が善悪の価値観を知るとすれば、それは童話から始まる。
善のような何かが、悪のような何かを打ち倒す。さまざまな物語がそれを子供に教え込むわけだ。そして子供がおおきくなる頃には、すっかり善悪の分別がつくようになる。
ほんとうにそうか?
そもそも、善悪を教え込むのが物語であるならば、善悪を逆に教え込むのも容易いことになる。
勧善懲悪のストーリーは人気だが、人間の心の機微を詳らかにするには向かない。
たとえば、弱い正義の主人公が、強い悪の親玉を倒すストーリー。
おそらく、主人公は戦いのなかで、さまざまな経験を重ね、強くなっていく。悪の手先たちを何度も打ち倒していくわけだ。
不思議と悪の手先たちは、成長しない。むしろまるで懲りることなく悪事に手を染めていく。そして毎度のように主人公に倒されるわけだ。
そうして、いつか強くなりまくった主人公が、悪の親玉のところにたどりついて勝利を収める。ハッピーエンドだね。
このようなストーリーになる理由は、近視眼的な誤解による。
主人公は近くにいるから、よく見えるんだ。基本的に善性であり、成長する。
「あいつら」は遠くにいるから、よく見えないだけなんだ。基本的に悪性であり、成長しない。
つまるところ、倫理的な意味での善悪と、物語で言うところの善悪は違うものだ。
たとえば、行き場のない連中を守っているマフィアのボスを主人公に置く。とくに、先代が亡くなって、その子供が引き継がなくてはならなくなった、なんて設定にしておくと、成長の余地が表現しやすくていい。
そして、官憲は当然のように腐敗しており、裏金のやりとりをしている。
その敵である警察が裏取引をしているところに、主人公たちマフィアが襲いかかり、金を奪うわけだ。
そうすると、物語の受け手は快哉をさけぶ。やっぱり、悪は滅びるのさ! ってね。いつの間にか、善悪の価値観が逆転しているね。警察官が仲間のマフィアをひとり捕まえようものなら、人質に取られた! 助けにいくぞ! って言う話の流れに、もう違和感を抱かなくなっているだろう。
「分析採点JOYSOUND」(Android版)にて。
ヨルシカさんの「詩書きとコーヒー」キー♯2にチャレンジ。音域はmid1F~hiG#、F3~G#5。
98.755点。んー……Aメロの入り、惜しい感じだけどまだ完全にならない。慣れていかないとだ。
今日はあまり時間が取れなかった。
ZONEさんの「secret base ~君がくれたもの~」100.000点。キー±0。オクターブそのまま。(mid2A#~hiC#、A#3~C#5)
ZONEさんの「[サビカラ]secret base ~君がくれたもの~」99.719点。キー±0。オクターブそのまま。(mid2C#~hiC#、C#4~C#5)
履歴の100点は348曲(+1)、99点超えは633曲(+2)、虹色メダル1040個(+2)、金色メダル4個(±0)。銀以下なし。