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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
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461 「障害がある」を笑い飛ばす181

 さて、そんな社会不安のあるなかで、人気のストーリーを考えてみよう。

 それは、陰謀論である。


 物語には、罪深い側面がある。

 もし幼子が善悪の価値観を知るとすれば、それは童話から始まる。

 善のような何かが、悪のような何かを打ち倒す。さまざまな物語がそれを子供に教え込むわけだ。そして子供がおおきくなる頃には、すっかり善悪の分別がつくようになる。

 ほんとうにそうか?

 そもそも、善悪を教え込むのが物語であるならば、善悪を逆に教え込むのも容易(たやす)いことになる。


 勧善懲悪のストーリーは人気だが、人間の心の機微を(つまび)らかにするには向かない。

 たとえば、弱い正義の主人公が、強い悪の親玉を倒すストーリー。

 おそらく、主人公は戦いのなかで、さまざまな経験を重ね、強くなっていく。悪の手先たちを何度も打ち倒していくわけだ。

 不思議と悪の手先たちは、成長しない。むしろまるで懲りることなく悪事に手を染めていく。そして毎度のように主人公に倒されるわけだ。

 そうして、いつか強くなりまくった主人公が、悪の親玉のところにたどりついて勝利を収める。ハッピーエンドだね。


 このようなストーリーになる理由は、近視眼的な誤解による。

 主人公は近くにいるから、よく見えるんだ。基本的に善性であり、成長する。

「あいつら」は遠くにいるから、よく見えないだけなんだ。基本的に悪性であり、成長しない。

 つまるところ、倫理的な意味での善悪と、物語で言うところの善悪は違うものだ。


 たとえば、行き場のない連中を守っているマフィアのボスを主人公に置く。とくに、先代が亡くなって、その子供が引き継がなくてはならなくなった、なんて設定にしておくと、成長の余地が表現しやすくていい。

 そして、官憲は当然のように腐敗しており、裏金のやりとりをしている。

 その敵である警察が裏取引をしているところに、主人公たちマフィアが襲いかかり、金を奪うわけだ。

 そうすると、物語の受け手は快哉をさけぶ。やっぱり、悪は滅びるのさ! ってね。いつの間にか、善悪の価値観が逆転しているね。警察官が仲間のマフィアをひとり捕まえようものなら、人質に取られた! 助けにいくぞ! って言う話の流れに、もう違和感を抱かなくなっているだろう。

「分析採点JOYSOUND」(Android版)にて。


 ヨルシカさんの「詩書(しか)きとコーヒー」キー♯2にチャレンジ。音域はmid1F(ファ)~hiG()#、F3~G#5。

 98.755点。んー……Aメロの入り、惜しい感じだけどまだ完全にならない。慣れていかないとだ。


 今日はあまり時間が取れなかった。


 ZONEさんの「secret base ~君がくれたもの~」100.000点。キー±0。オクターブそのまま。(mid2A()#~hiC()#、A#3~C#5)

 ZONEさんの「[サビカラ]secret base ~君がくれたもの~」99.719点。キー±0。オクターブそのまま。(mid2C()#~hiC()#、C#4~C#5)


 履歴の100点は348曲(+1)、99点超えは633曲(+2)、虹色メダル(95点以上)1040個(+2)、金色メダル(90点以上)4個(±0)。銀以下なし。

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