27 中毒と依存症<ドラッグ>
さて、いよいよ『敵』キャラの話も最後ですね。
中毒と依存症について考えていこうと思います。
まずは分かりやすく、薬物系から考えていきましょう。
効能から分類します。興奮系・鎮静系・幻覚系の3種類。
興奮系は、快楽的な刺激を与え、気分を向上させます。興奮作用ですね。
鎮静系は、不安を抑制し、気分を落ち着かせます。これは陶酔感や麻酔作用。
幻覚系は、五感に作用して、感覚を過敏にするなどの変化を起こします。
まず、幻覚系はガチな違法薬物なんで、ここでは取り扱いません。
考えたいのは、ありふれていて身近なドラッグ。
カフェインとアルコールとニコチンについて考えてみたいと思います。
子供の頃は、特にこれらを薬物だとは思っていませんでした。大人は普通にやるものだ、という理解をしていました。
転機が訪れたのは中学生になってからでした。警察の方がやんちゃな生徒の多い学校にやってきて、体育館でタバコとかお酒はダメだよ、って講演をしてくれたんです。
「お酒やタバコを薬物だと思うか?」という質問で、生徒皆に挙手をさせました。
数百人の中でひとりだけ、「薬物だと思わない」に手を上げた人がいました。
周囲におもねることを知らない、空気読まない生意気な餓鬼ですね。皆の前で即座に突っ込まれましたからね、私。そんなひねくれた子供が二十数年経つとこうなります。
そんな失敗談はさておいて。
身近な薬物、カフェインとアルコールとニコチンについて。
カフェインは興奮系で、目が覚める。
アルコールは飲み始めだけ興奮系でテンションが上がり、すぐ鎮静系の効果が強くなって、反応が鈍くなったり、眠っちゃったりします。
ニコチンはその逆で、興奮系・鎮静系の両方の作用がありますが、興奮系が強めのようです。
すみません、タバコは吸わないのでニコチンの説明がふわっとしてます。あしからず。