457 「障害がある」を笑い飛ばす177
さて、物語の希少性――質について考えたので、今度は量についても考えてみよう。
物語の量について言えることは、次のふたつだ。
ひとつ。物語の量はすくないほど密度が高く、面白い。
ふたつ。物語の量がおおいのに面白いとすれば、それは卓越した物語であり、とても質が良いということを示している。
まずは、量のすくない物語のサンプルを考えよう。
これについては、アーネスト・ミラー・ヘミングウェイというアメリカの文豪の有名な逸話がある。
彼はたった6単語で物語を書いた。
それは次のようなものだ。
売ります。赤子の靴、未使用。
ちなみに彼は、たった6単語で物語が書けるはずがないと思った友人たちから、賭け金として10ドルを巻き上げたそうだ。
――という、後世の作り話である。
おそらく、ヘミングウェイは草葉の陰で思わず苦笑いしていることだろう。たぶん彼は、こんなことはしていない。
これほどよくできた物語が文豪の手によるものではない、というのは空恐ろしい話であるが……物語の量がすくないほど、要点を押さえた素晴らしい物語であると言える。
なんというか、ほんとうにズルいよね。「売ります。赤子の靴、」につづけて、「未使用。」とつづけるなんて。売り手の赤子が無事に生まれてくることができなかったという物語を、勝手に想像してしまう。自分の頭のなかで描いたストーリーなのだから、共感できて当然だ。
このように、基本的には物語の量はすくないほうが優れていると言える。
「分析採点JOYSOUND」(Android版)にて。
ヨルシカさんの「詩書きとコーヒー」キー♯2にチャレンジ。音域はmid1F~hiG#、F3~G#5。
98.710点。Aメロの入りが相変わらずむずい。
Mr.Childrenさんの「Tomorrow never knows」99.937点。原曲キー♯2。オクターブそのまま。(mid1F~hiB、F3~B4)
DAOKO×米津玄師さんの「打上花火」98.131点。キー±0。オクターブそのまま。(デュエット曲のため表記なし)
中島美嘉さんの「雪の華」97.912点。キー±0。オクターブそのまま。(mid1F#~hiD#、F#3~D#5)
瑛人さんの「香水」100.000点。キー±0。オクターブそのまま。(mid1A#~mid2G#、A#2~G#4)
松任谷由実さんの「春よ、来い」100.000点。キー±0。オクターブそのまま。(mid1F~mid2G#、F3~G#4)
松任谷由実さんの「[サビカラ]春よ、来い」100.000点。キー±0。オクターブそのまま。(mid1G#~mid2G#、G#3~G#4)
徳永英明さんの「壊れかけのRadio」100.000点。原曲キー♯3。オクターブそのまま。(mid1F#~hiA、F#3~A4)
徳永英明さんの「[サビカラ]壊れかけのRadio」100.000点。原曲キー♯3のところ、±0。オクターブそのまま。(mid1G#~mid2F#、G#3~F#4)
歌った曲を見直してみると、季節感がいいかんじに仕事していない。
「[サビカラ]壊れかけのRadio」はロングトーンに苦しみつつ。原曲キー♯3で12回歌い、うち7回が99.492点という再現性の高さ。
♯3では99.664点、♭1で99.818点が限界でした。
いかんせんロングトーンの攻略法がはっきりしませんが、「若干リズムを前倒しで」「機械的な素早い音程変更&音程の正確キープ」は確定でしょうか。
機械的にやりすぎて声量まで一定にしてしまうと今度は抑揚が欠けるという。一番長いロングトーンノーツだけこれをやればいいのかな?
キーは下げたほうがロングトーンは伸びやすい気がするが、下げすぎてもあまり意味がない。地声のみ、または裏声のみで歌えるような音域設定にするのがいいのかも。
履歴の100点は336曲(+5)、99点超えは619曲(+6)、虹色メダル1025個(+8)、金色メダル4個(±0)。銀以下なし。




