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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
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24 射幸心の煽動<ギャンブル>

 続けて、射幸心の煽動(ギャンブル)について考えていこう。

 自分のものを賭けるのに、何故悪く言われなければならない?

 悪くない。実はまったく悪くないんだ。

 むしろ、もっと強い勝負師(ギャンブラー)になったらいいと思っている。

 勿論、ギャンブルを推奨しない人々はいるだろう。やれ、やりすぎだ、規制をしろと気炎を吐く。賭けないことに賭けている、それを自覚しない連中だ。


 ただまぁ、大事なのは心の『余裕(スラック)』だ。

余裕(スラック)』を失って、見るべきものを見落とせば、そりゃ負ける。

 負けた夜毎(よごと)に思いだそう。星空のバイアスだ。

 ギャンブル否定派が「賭けないことに賭けている」ことを自覚するのが難しいように、人間には自覚しにくい見落とし、認知の死角がある。

 いわば弱点だ。強い勝負師(ギャンブラー)になるためには、自分の弱みはきっちりと潰しておくべきだろう? 真っ先にこの辺りから考えていこう。


 まず、ギャンブル否定派との向き合い方だ。

 賭けないことに賭けているだけ。そんな自分のことを棚に上げて、自分のスタイルを他人に強制することで保身に走っている。要するに日和見主義の保守派だ。

 それに比べて、私も君もそれにもう気付いている。圧倒的に有利な立場にいる。

 ここで、内心どう思っているのであれ、ギャンブル否定派を煽ったり、見下したりしてはいけない。そうすれば火に油、烈火のごとく怒りだし、極めて面倒なことになる。

 強い勝負師(ギャンブラー)はそういう慢心をしない。(おご)(たか)ぶって油断をして、足下をすくわれるのは三下のすることだ。きちんと自分の心と周囲の折り合いをつけること。

 え? そういう駄文を書き散らす筆者(オマエ)は煽っていないのか、って?

 ああ、大丈夫だよ。

 そういう人は『賭けないことに賭けている、それを自覚しない連中だ。』とかその辺りで、もうとっくに怒り狂って『そっ閉じ』しているからだ。

 ここからは、君との内緒話を楽しもう。


 さて、それを踏まえて。強い勝負師(ギャンブラー)になるべく、人間らしい弱点を見ていこう。

 賞金(ほし)に目が眩んでしまって、背景(やみ)を見落とすわけだ。背景(やみ)が何かをまず考える。

 ひとつ。胴元(ハウス)の存在。

 ふたつ。選択機会(チャンス)の不足。

 みっつ。対人戦略(コミュニケーション)の軽視。


 これらについて、ひとつずつ考えていこう。

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