17 余裕を邪魔するのは?
ええと……どこまで話したっけな?
覚えておけよというぐらい話が暴走しまくったので、流れを再確認。
『余裕』の扱いについて。
『余裕』大量入手法として無責任を勧めた話。
『余裕』を見失わせる敵キャラの特徴を話す前に、自己分析と称して、内的欲求と外的欲求の代表例、ダイエットと部屋の整理について考えてきた。今ここ。
ある種の内なる敵をちゃんと味方につけたところで、本格的な『敵』について話を続けていこう。
ただ、この項に関しては全員が被害者であると同時、加害者でもある。
『敵』はあまりにも有り触れていて、心当たりが多すぎて困るかもしれない。
大切なのは、『余裕』、『余裕』、『余裕』だ!
敵影を認める前の心構え。
心の方針を決めておこう。
『適度に距離を取る』べきだ。
仮に、日常の多くが『敵』であった場合。
潔癖症の拒絶反応や、免疫過剰、いきすぎた厭世・悲観主義、あるいは反社会活動諸々、抱えこむと『余裕』を失うからね。そうなれば本末転倒、私の本意ではない。
いつもの悪い冗談だと思って、軽く流して構わない。
敵と書いて「おじゃま」と可愛くひらがなルビを振る程度の相手だ。
ただ数が多い、いちいち迎え撃つのも面倒だ。
適度に距離を取って、冷静に敵をいなすだけで充分。
……。
然らば心の準備はOK?
さて、そろそろ『敵』について具体的に話していこうか。
『敵』は4パターンいるようだ。
ひとつ。宣伝と広告。
ふたつ。前借り後払い。
みっつ。射幸心の煽動。
よっつ。中毒と依存症。
それぞれ考えていこう。
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