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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
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06 奇術主義者と0の概念

 さぁさ、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい!

 毎度いつもの悪い冗談(バッドジョーク)

 奇術主義者のマジックショーの時間だよ!

 見るだけならお代は無料(タダ)! 隅の広告はご愛敬。ああ、ここに来るのに掛かった交通費(つうしんりょう)は各自負担でお願いするよ?


 この度お披露目するのは、定番にして世紀の大奇術。

 虚空から様々なものを取り出す、という例のアレ。


 まぁ私には流石神(さすかみ)さんほどの技量(テク)もないので?

 世界平和とか、世界を買えるほどの富とかは無理だけどね。


 多少なり珍しいものぐらいなら取り出せる心算(つもり)さ。


 例えば……、そうだね。

『君の幸福』なんてどうだろう?

『心安らぐ穏やかな時間』、あるいは『明日を変える勇気』。

『君の心』、『充足した人間性』。

『生きる理由』や、『才能』なんてどうかな?


 それらをぽんと、いとも容易(たやす)く取り出して見せたなら、君は笑ってくれるだろうか?


 Q.種や仕掛けは?

 A.『なにもない』


 Q.でもでも実際、ホントのところは?

 A.いやいや、本当に『なにもない』んだ。


 むしろ、『なにもない』ことが種や仕掛けになってるからね!


 種も仕掛けもない手品のことを魔法と呼ぶのならば。

『なにもない』ことが種や仕掛けである手品は、魔法域に迫れるだろうか?


 人間性における(ゼロ)の概念。次はそんな話にしよう。


   †

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