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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
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221 「お金がない」を笑い飛ばす42

 まずは、リスクの共有について考えてみよう。

 危険性(リスク)? あぶないことなんて、共有したくないって?

 そんなことを思うかもしれないね。でも、これは今ではありふれているんだ。

 まぁ、いわゆる株式会社のことだ。人類最大の発明、なんて言われることもある。


 これが優れている点は、まずひとつ、リスクを小分けにしたことだ。遠隔地貿易で大もうけしたい。けれど、絹や香辛料をたんまりと()せた船が沈んでしまえば、それだけで破産だ! どうしよう? じゃあ、皆でお金を出し合って、貿易の利益も損失も分かち合おうじゃないか――なんてのが始まりかな? イギリスのロシア会社(まぎらわしいけど、ロシアと交易するための会社だ)や各国が作った東インド会社(東インドはおよそ今のアジアの意味)とかが有名だね。


 もうひとつ、株主は有限責任を負うようになったというのも、とても優れている点だね。利益と損失を分かち合うのに比べると目立たないかもしれないが、むしろこちらの方が重要かもしれない。

 どういうことかというと、無限責任を負わなくて良くなった。たとえば、事業に失敗したとしよう。借金ができてしまった。無限責任だとどうなるか? 一族郎党みなみなから全財産を没収したうえで、奴隷として売り飛ばされるね。事業に失敗した本人だけでは済まなくなるんだ。これはとても恐ろしい。だから、大きな挑戦なんてよほど脳天気な人間でなければ無理だ。

 そうなると、事業で大成功を収める人間は、だいたい権力者に限られてくる。要するに、税金を取ることができる連中だけが、事業に挑戦できる賭け金(チップ)を積める世の中になってしまうね。

 事業というのは、試行錯誤がつきものだ。やれる人が限られれば、それだけ発展は遅くなる。


 しかし、有限責任でいいのなら? 株式が紙切れになってしまうことはあっても、借用書に化けることはなくなる。会社が借金を抱えて倒産しても、その被害は取引先が受けるわけだ。あの会社にモノ売ったのにまだ売り上げ貰ってないんだけど!? 売掛金(うりかけきん)が回収できないとかそういうかたちで迷惑をこうむる。

 もし会社が潰れてしまえば、まずその会社の株主が持つ株式が紙切れになるだろ?

 でも、それでも負債が残ったなら? 取引先の会社が代わりに責任を取ってくれる。他の会社の株主が責任を負ってくれるわけだ。

「分析採点JOYSOUND」(Android版)にて。


 12月に入りましたね。すっかり寒く、声の出にくい季節になってきてしまいました。

 いろいろと素敵な曲にチャレンジしてきましたが、ちょっと戦略を変えていこうかと。

 オクターブ変えたりしてしまえば、もうそれなりに歌えてしまうのは分かってきたし、200曲も歌ってみれば大体の音楽ジャンルをちょっと(かじ)るぐらいはできている……というには世界は広いですけど、まぁ、大雑把に? ほどほどできていると仮置きしたうえで。


 当分の間、質重視でチャレンジする課題曲を決めて、それについて毎日1度は歌っていく感じでいこうかなと。

 ひとつ。基本的に原曲キーでオクターブ変更は禁止。とっさにやっちゃうかもだけど、減らす、なくす方向に向かうこと。

 ふたつ。難易度が高すぎる曲には挑まないこと。飛び越えなきゃいけない課題(ハードル)がいくつもある曲はやらない。課題がひとつだけなら、どんどん挑むこと。

 みっつ。歌いすぎに注意すること。とりあえずやってみる、試行錯誤のない歌い方が許されるのは、その日の初回だけ。

 よっつ。事前の下調べに注力すること。歌詞の丸暗記まではしなくていいが、部分部分を覚えてつなぎ合わせるのではなく、ひと通り読み通すこと。曲の構成に意識を向けること。


 課題曲はヨルシカさんのアルバム「だから僕は音楽を辞めた」の4曲目、「詩書(しか)きとコーヒー」をチョイス。歌詞観がこの小説にも合っていて好きな曲です。

 カラオケ音域はmid1D#(レ#)~hiF#(ファ#)。低音域はそこまででもないですが、高音域が本当にきつい。課題はhiAの壁をきちんと破ること。

 曲の速さはBPM90(180)程度、それなりに早いが、早すぎることもないぐらい。


 曲構成は、

「Aメロ、Aメロ、Bメロ、Cメロ(サビ)」

「Aメロ、Bメロ、Cメロ(サビ)」

「Bメロ(最後の〆部分なし)、Bメロ、Dメロ(ラスサビ前の盛り上がり)、Cメロ(ラスサビ)」

 メロディーのABCD……は登場順、この曲ではサビをCメロあつかい。ただしい曲構成は作曲者本人しか分からないので、あくまで個人的な解釈。()内で注釈を加えた。「」区切りで1番、2番、3番と考えると覚えやすい。


 Aメロではふらふらとした自分を飄々(ひょうひょう)と歌うようなニュアンス。Bメロはそこにすこしシリアスな印象を加え、Bメロ〆部分でぶった切る。Cメロ(サビ)で激情をぶつけるように。

 Cメロ(ラスサビ)へ向かうところは、Bメロ〆をややおとなしめに溜め、Dメロで一気に加速、ラスサビへ。

 Aメロ、Bメロはmid1~mid2、Cメロはmid2~hi。Dメロはそのつなぎ。

 2番のABCメロと続くのが曲の基本的なかたち。その前の1番はAメロが2回あること。後につづく3番はAメロがなくBメロ2回にDメロラスサビの流れ。私の浮ついた日常から徐々に君に意識が向いていく。そんな曲展開だと思う。

 また、2番と3番の間奏、真ん中でキーがひとつ下がる転調。Dメロが終わったところでキーがひとつ上がる転調、結果として調が戻る。


 課題曲以外で歌ったのとか。

 ヨルシカさんの「ただ君に晴れ」96.006点。キー±0。1オクターブ下げ。


 これで履歴の虹色メダル(95点以上)202個、金色メダル(90点以上)22個。銀以下なし。

 絶対音感があるでなし、無自覚気味なオクターブ下げをそろそろなんとかしたいなと思う今日この頃。カラオケ採点のルールだと気付きにくくなるところですね。最近はキー調整をサボり気味だったので、反省込み。というか今日の「ただ君に晴れ」も+4でオクターブ下げ、実質-8にすべきだったかと。

 とくに、自分の音域(ボキャブラリ)にない音は、聞き取りからして上手くいかない。筆者(わたし)の声域がmid1A~mid2Gぐらい。lowGもいけるかな? mid1やmid2なら正しく聞き取れるが、Lowの低いところをmid1、Hiの高いところをmid2と誤認したり。

 自分の枠内で考えるのではなく、枠を広げることを意識……言うは(やす)しですが、はてさて。

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