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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
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02 はじめに2

 さて、先日……というには二ヶ月以上前の話になるが、『記述主義者ともう失敗しない方法論。』を掲載した。ありがたいことに、普段よりも多くの……2倍ぐらいかな? の人に見て頂けたようだ。

 ……とか何とか書いてたけどこの短編の内容・構成が二転三転しちゃってさ? 実はもう半年以上経ってるんだ……。書けば書くほど人間ってよく分からなくなってきてさ。とりあえず2・7倍ぐらいの閲覧で落ち着いたかな? ありがとう。

 ※短編ですらなくなりました。


 うれしい。それは確かにうれしいよ。

 でも。いつもの友人さんからこんな感想を貰ってしまったんだ。

 共感した、ってね。


 引き裂かれそうな思いを味わったよ。

 言葉が足りなかったな。語彙力が、文章力が、まるでなっていなかったな。

 臨場感を表現したくて書いたはずが、共感を乞うているように読み解かれる!

 悔しくてさ。もどかしくてさ。のたうちまわるように日々を生きて。


 解釈の余地があるのはいいよ。好きに読んでくれたらそれでいい。

 けれど、お話の主軸さえぶれているなら、それは筆者(わたし)の未熟だろう。


 まだ書いていなかったな。

 実は私は、相当に古臭い頭をしていてさ。

 この情報化社会、SNS全盛の世の中でだ。

 私の前時代的生体脳には、USBもLANケーブルも刺さらないんだ。

 Bluetoothなんて言わずもがな。

 君と一瞬で意思疎通、なあんて。そうできたら良かったのに。


 だから。共感なんて、どうやったって証明できない。

 共感したという感想が出てくると言うことは、共感したい、共感できたと信じたい、その思いの証左だ、それは証明可能な問題だ。

 だが、実際に共感したかどうかは、分からない。おそらくは共感なんてしていない。だって、そんな不確かなものを、私は君に要求なんてしたくないから。

 要求ですらない、確かなものを提案したかった。

 失敗という現実を、失敗談(情報)に書き換えたのは。

 ただ、共有したかったから。

 だから失敗(重さ)失敗談(軽さ)に変換したんだ。

 いくらでも、手軽にコピーできるように。

 複製に堪えないほど価値がなくなるまで、いくらでも、だ。


 致し方ないんだろう。

 もしも意思疎通に齟齬がなかったら、小説なんて書いているか怪しいし。

 少なくとも、記述主義者シリーズは存在しないはずだ。

 もう失敗しない方法論さえ私の失敗なのだから、これもまた糧として書き進めるしかないんだろう。


 さて、前置きはこんな程度で。

 そろそろ本題に入ろうか。


 前回短編は私の失敗談とその対処法についての話だった。

 いくつか書いた失敗談の中で、友人さんが特に共感してくれた話。

 まとめると、小学校3年生の頃の私が、マラソン大会前の日々の練習で、クラスで一番多く走っていた。クラスでもトップクラスに足が遅いのに? でクラスの皆から嘘つき呼ばわりされてギャン泣きしましたっていう、よくあるトラウマ話だね。

 努力ってさ、心底くだらないよな。そう思うようになったあの日から……ええと、もう四半世紀以上経つのか……マジか……そうか……そんなに経っちゃったか。


 残酷な時の流れについては深く考えず、努力について深々考えていこうと思う。


   †

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