115 「自信がない」を笑い飛ばす2
自信というのは、一度失ってから取り戻すことによって、確かなものになる。その流れを考えてみよう。
子供がいる。元気いっぱいで、おもいきりよく駆け出していく。
これが、「根拠はないけど、自信がある人間」だ。その1だね。
自信があるように見える。けれど、ホントは不安さえ知らないだけなんだ。
そして、盛大にコケる。ヒザをすりむいちゃって、ワンワン泣くんだ。
ここが、最初の分かれ道だ。ここで間違えると、ひどい迷子になってしまう。
選択肢1。転んだのは、小石のせいだ。自分のせいではない。
選択肢2。転んだのは、大人が手を引いてくれなかったせいだ。自分のせいではない。
選択肢3。転んだのは、不注意な自分のせいだ。
きちんと自分のせいにできたなら、正解だ。
多くは、転んだ理由が分からず小石のせいにする。運が悪かったとして、考えるのを止める。よく考えていないからすぐ忘れる。傷が治ればまた駆け出すし、治りきってなくても痛みがひけば駆け出すかもしれない。
それ以外でもわりと多くの人が、幼さをその手で拗らせる。大人のせいにする。大人がせっかく水で洗って消毒して、絆創膏も張ってくれた。それなのに、転んだのはそもそも大人のせいだから、やってくれて当たり前だと考える。むしろ自分は被害者だ、なんて。
そして、たまにだけど、こんな人もいる。自分を疑うんだ。転んだのは、自分のせいなんじゃないか? これまでの自分を信じられなくなる。
つまり、「根拠は分からないけど、自信がない人間」になる。その2だね。




