プロローグ② 神と
「そうだなぁ。先ずは、この体だ!身体強化は欲しい。それと魔法はあるか?」
「あるよ。それに身体強化は最初に皆が身に付けるスキルだから問題無い。そんなコモンスキルは後から習得出来るけど今つける?」
「溺れていたのに、生きている理由がいるからな。それと、魔法があるなら水魔法と氷魔法と風魔法と光魔法それと治癒魔法が欲しい。」
「じゃ、全属性魔法を使える様にしよう。
何か楽しくなってきた!ゲームのキャラメーキングみたいで、良し!職業は、錬金術師にしちゃおう。後、生活魔法もつけてそれに剣術も付けちゃうぞ!」
「あっ、アイテムボックスも欲しい。」
「それ!旅に出る時に必要だね。
それも付けてあげる。他に必要な物ある。
今、気分が良いから何でも言ってよ。」
「随分と大盤振る舞いだな。 何か俺に後始末させたいとかじゃないか?」
「あっ、解っちゃう。実は、前任の創造神が、この星の魔力素を減らしたいとダンジョンを作り過ぎちゃったんだよね。最初はそれで魔力素は吸収されて、森や湖に魔力溜りが出来ずに強力な魔物が出来にくくなって地上は比較的安心して人類が住める様になったんだけど、年数が経つと管理されて無いダンジョンの魔物溢れてダンジョンブレイクし、果てはスタンピードで街を壊滅させる自体になっちゃったんだ。
それで、監督不行き届きで降格って訳。
ダンジョンはダンジョンコアを抜かないといつまでもダンジョンは魔物を作り出すか拡張を始める。管理されている所は良いけど野良のダンジョンが問題。神罰を落として防いでいるけどなかなかそればっかりしている訳に行かないからね。
今は殆どのダンジョンに神罰を与えてスッキリしているけど後、10数年したらまた魔物が増える。それを見つけて報告に来て欲しい。 街や村には教会があるからそこで報告してくれれば良いからね。 これは君一人でやる訳では無い。 神託を聞ける教会の人間にもお願いしているからね。」
「それじゃあ、慌てて旅に出なくても良いんだな。」
「そうだよ。しっかり体力を付けて技術を磨いてからで良いよ。」
「後は、そうだなぁ。向こうでクッキーとミャアが死んだら魂を此方に持ってきて俺の従魔にしてくれないか?」
「解ったよ。ちゃんと此方に呼ぶよ。
君と連絡したいから、頻繁に教会に来てくれ。その時に、クッキーとミャアの魂があれば従魔として付けてあげるから。」
「それじゃ、そろそろ地上に降ろしてくれないか。」
「そうだね、僕の神力を浴びているせいか、体の構造が変化しつつあるね。もう送るよ。必ず教会に来てね。
それじゃ、暫しお別れだ。健やかに過ごせる様に。」
と言って、俺の頭にキスをして送り出してくれた。