創造神のやらかしとざまぁ
SIDE 創造神
「預かったのは良いけど、このままじゃ使えないなぁ。
魔法で修復するか!地球じゃ使えなかったし神力でやっちゃうの面倒くさいし。
〝リザレクション〟」
ナナシーの体が完全修復する。
「ここに置いておくのも邪魔だから生命神に預かって貰おう。部下が居るって良いね。
(ライマ、お願いしたい事があるから、僕の所に来て。)」
(今、伺います)
「創造神様、ご用件は?」
「ライマ、お願いがあるのだけど、この獣人族の死体預かって欲しいんだ。サミュエル案件の依代に使うつもりで取り寄せちゃったんだけど、まだ肝心の魂が此方に来ていないんだ。 そんなに時間は取らせないから、フェアリーサークルにでも置いてくれない。
此処に置きっぱだと僕のだだ漏れ神力で、種族変わっちゃうから。」
「それは、良いのですがその獣人族、生きてますよ。」
「ふぇっ、今なんて?」
「完全修復されて、魂もありますからね。生きてます。その獣人族。」
「だって、此処に持ち込んだ時には、半身炭化してたんだよ。」
「天使の降臨はありましたか?」
「あっ!出動は確認したけど降臨は確認してない。」
「そして、このヴァルハラは時間概念がありません。それで、ここでどの様に修復なされたのですか?」
「ええっと、魔法で?」
「で、なんの魔法をお使いに?」
「リザレクションです。」
「それ復活の魔法ですよ。」
「えっ、修復じゃなくて。」
「修復の魔法はリザレクトです。」
「あぁ~。やっちまった~。」
「やっちまいましたね。」
「どっ、どどっ、どうしよう〜。
原初様に怒られる。」
「そうですね、迎える魂の種族は?」
「犬と猫。」
「動物の?」
「そう、動物の犬と猫。サミュエルの前世で飼っていた犬と猫を此方に連れてきて従魔する約束しちゃったんだ。」
「……。まあ良いでしょう。幸いお迎えに向かった天使は別の6つの魂を回収して戻ってますし、あの村で567の魂の回収がありましたから誤魔化せると思います。出動した天使は全て魂を回収して戻っている訳ですから。
そうなると、依代ですね。魔力過多で苦しんでいるケットシーの幼生がいますので、その子を依代に致しましょう。
魂が抜けた依代は此方で預かっておきます。
それで宜しいですか?」
「はいっ!宜しいです!」
「それで、この獣人族を早く地上に降ろさないと、種族変化が起きますよ。 既に魔臓が膨らんで来てますし表皮の細胞配列が均一化を初めていますよ。」
「どどっ、どうしよう。」
「連れてきた時の場所は?」
「あの村の教会の祭壇から。」
「そこは、しっかりとしていたんですね。
では、サミュエルのいる街の教会に降ろしましょう。後の事はサミュエルに丸投げです。」
「そうだね、そもそも彼は、僕の遊びあ……。ゴホッ使徒とする為に連れてきたんだから僕の部下的存在何だから、この事は彼にも責任あるし丸投げしよう。」
「それでは、私は、次の段取りの為に失礼します。」
「ああ、色々有難う………。
そうだ、今の一連の流れをレポートにして死神に送らなくっちゃ。」
ナナシーはそのまま放置されていた。
「ふぅ~。漸く送れたよ。 ……って!獣人族の娘地上に送るの忘れてた!
え〜場所は……。
あそこか! エイっ!これで良し。」
そして、創造神はサミュエルに知らせる事無く放置した。
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SIDE サミュエル。
結局、そんなに移動が出来ず、俺が家から移動していた北の森で野営する事になった。
ニックさんのテントと買ってきたテントを
アイテムボックスから出して設置して、寝袋敷いた。
焚き火をする為に、枯れ枝や落ち葉を集めて火を点け、屋台で買ってきた串焼きやピタパンを火で温めて食べた。見張り番の順番で先に俺が見張り、深夜にニックさんと交代する手筈にして、サニーは除外した。
「私も見張りするよ。」
するとニックさんが
「良いから寝とけ。サニーは職業授与前だからやれる事が少ないんだ。それに明日も飛ばすからゆっくり休んどけ。」
「そうだぞ。サニー明日の方が距離もあるし、人も多くなるから大変だぞ。」
「わかった。おやすみ。」
「あぁ。おやすみ。」
「おやすみ。」
サニーはテントに潜って行った。
少しして、ニックさんが小声で話掛けて来た。
『おい、気付いてるか。』
『はい、見張られてますね。』
『顔を大きく動かすなよ。目だけで気配の方向見れるか? あの遠見のやり方で。』
『やってみます。 人間ですね。5人います。 あっ。……。』
『どうした。』
『いえ。何でもないです。』
奴らだった。前の持ち主を散々虐めていたあの騎士爵の息子たち異母兄3兄弟それと配下の村人2人。
『ニックさん、俺がトイレに行くふりをして奴らの背後に廻ります。ニックさんはここで待っていて下さい。何かあればサニーを守って下さい。どうも俺と面識がある連中の様です。』
『そうか、分かった。』
「ニックさん。ちょっとおしっこしたくなったのでしに行ってきます。」
「そうか、気をつけろよ。」
そして、俺は、奴らが見張る反対側に進んで木影に廻りゆっくりと離れて、身体強化を使い大きく回り込み奴らの背後に廻った。
「今、一人だから全員で襲えば殺れるんじゃないか。」
「馬鹿か。それで戻ってきた奴に反撃されたらどうすんだ。」
次男と三男が襲う襲わないで争っている。
「お前らうるさい。気付かれたらどうすんだ。寝込みを襲えば良いんだ、静かにしてろ。」
長男が2人を嗜める。
俺は射線を確保し、3兄弟の足元目掛けて
「ウィンドカッター」「ウィンドカッター」
「ウィンドカッター」
と3発放った。
見事に3人の両足首を巻き添えで1人片足の足首を切断された。
「「「ウギャー。」」」
「ギャっ。」
「うぁあ〜。」
無傷の1人村人のクリアスは腰を抜かし尻餅をついていて膝が笑っていた。
方足首を切断されたジムはその場から逃げ出そうと這いずっていた。俺はゆっくりと近付き、
「おやおや、夜に見張られていると思えば盗賊でしたか。」
「ち、違う。俺達は盗賊なんかじゃない。
この先の村の代官の息子だ。」
「ん、村の代官は殺人を犯して捕まったと聞いていますが、家族は平民落ちでしょう。」
「ん。お、お前サミュエルじゃないか。」
「はい、サミュエルですよ。コンラウス。」
「なんでお前が。」
「えっ。レスデアで冒険者してますが、なにか。フォリウス」
「お前、俺達にこんな事してどうなるか解っているのか。」
「解っていますよ。盗賊を討伐して報酬を貰うんです。ディルウス」
出血で死んでしまわない様に、近づいて切り口を「ヒール」「ヒール」「ヒール」で血止めした。そして這いずっているジムのところに行き、
「で、ジム。お前ら何でこんな所に居るんだ。大方の想像はつくが。話せば治してもやらない事も無い。」
「本当に治してくれるのか?」
「真実を話せば吝かではない。」
「分かった。実は、代官様の罪が確定してしまって、2人のお嬢様は嫁ぎ先から戻されて奥様と下のお嬢様は修道院に押し込めとなって送られた、上のお嬢様は自ら男爵家のメイドに志願して向かわれた。御三方は身分を剥奪されて平民となった。それで俺達と一緒に村の娘何人かを強姦した事が、娘の親たちに告発されて、捕縛されそうだったのでこの森に逃げ込んだんだけど、食べ物が見つからないから旅人を襲おうと思っていた所にお前達が居たんだ。」
「ほほぅ。と云うことはやっぱりお前ら犯罪者か。ワーハハハッ。それじゃ使い物にしなくちゃな。 ニックさ〜ん、こっち来て!」
「おう!」
俺はニックさんが来るのを待った。




