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親友に裏切られ嫁を寝取られて、俺は失意のまま死ぬ予定だったのに。  作者: ウェルディング


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ナナシーお姉ちゃん

「お姉ちゃん!ナナシーお姉ちゃん〜〜〜!駄目!駄目!起きて!お姉ちゃん!サニーだよ!元気になったんだよ。サミュエル魔法掛けて!お願い!お願いだから!お姉ちゃん直し〜て〜!サミュエル!!」


俺は内臓を中心にハイヒールを掛ける。

右手で頭を、左手でお腹にハイヒールを連発していた。すると、


「あぁ〜。サニー、やっぱり死んで無かった良かったわ。これで私も安心出来る、サニー最後に逢えてお別れが言えるなんて……、

お姉ちゃんが居なくなっても私の分まで幸せになってね……。サニーに合わせてくれて神様有難うございます。」


どんなに治しても半身が炭化しているので追いつかない。血液は半分以上蒸発して無くなったから細胞に酸素が行き渡らないそれに心音も弱くなっていく。


「ニックさん。お姉ちゃんを抱えて下さい。サニー泣いていないで教会を探して。」


「教会を探してどうするのよ!教会がお姉ちゃんを直せるの!」


「どっちみちこのままじゃ、お姉ちゃん死んじゃうんだぞ!」


「解った。探してくる。」


(おいっ、創造神お前今度会ったらぶっ飛ばす!ぶっ飛ばされたく無かったら返事しろ!)


(そんな〜。縛り無しだとヌルゲーになっちゃうと思って、念話封印してたのに。)


(充分ハードだわ!まあ縛りプレイしたいって言うなら今回だけ特例にしてくれ。)


(わかりました。今回だけですよ。でもその子、もうそろそろお迎えの天使が出動準備しているんですけど。)


(それを何とかして押し留めて置いてくんないかって話をする為に、今念話で話しているんだろうが!別にことわりを捻じ曲げて生き返らせろって話じゃない。)


(そんな〜。押し留めるだけでも充分、ことわりから外れていますよ。)


(解ったじゃこのコをミャア来た時の依代にする為にそっちに置いておけないか?)


(まあ、魂が抜けてしまえば、それは、吝かでは無いですが……。まぁもうすぐミャアちゃん此方に来そうですしね。分かりました。

村の中央に建物は崩れて焼けていますが祭壇は残っています。その上にその子を乗せて下さい。)


(わかった。修復もお願いね。)


(わ、か、り、ま、し、た。)


「ニックさん、あっちだ。」


「おう。」


その間もハイヒールを両手で連発する。


「サニー!走った時みたいに全身に魔力を循環させて瓦礫を退かしてくれ。そこに祭壇がある。」


「解った。」


サニーが肉体強化で瓦礫を退かすと祭壇が出て来た。


「ニックさん、祭壇の上にお姉ちゃんを寝かせて!」


「了解だ」


「2人共、祭壇に跪いてこの子を宜しくと祈って。」


「「解った。」」


そして、3人で跪いて祈るとお姉ちゃんは光だし消えた。


「サミュエル、お姉ちゃん消えちゃったけどどうなったの。」


「まあ、神様が何とかしようと思って持っていったんじゃないか。」


「おいおい、俺、普通に神の御業見ちゃったんだけど、もうすぐ死んじゃう?」


「死にませんよ。むしろ祝福受けるかもしれませんよ。」


「お姉ちゃん何時いつ帰って来る?」


「分かりません。神のみぞ知るです。」


「なぁ。あの神の御業喋ったら神罰当たるかなぁ」


「当たらないと思いますよ。それより、そろそろ村を離れましょう。暗くなって来ましたから野営する場所探さないと。」


「そうだなぁ、野営よりも途中に有った村で休もうぜ。」


「あそこは駄目です。」


「何故だ。」


「あの村は俺の母親を殺した代官が治めていた村だからです。」


「そっそうか。そんな事情じゃ、しょうがないな」


そうして村を離れて街道を歩いていると、草叢から商人風1名、役人風1名、冒険者風4名の男たちが現れた。


「やっぱり、この娘、死にかけていた娘ですよ。」


「おい!」


「ファイヤーボール」「ファイヤーボール」

「ファイヤーボール」「ファイヤーボール」


冒険者風4人の顔面にファイヤーボールを食らわせた。

商人風と役人風は真っ青になって立ち尽くしている。


「ウィンドカッター」「ウィンドカッター」


一人ずつ足首辺りにウィンドカッターを飛ばし足首を切って歩けなくする。


「ウギャー。」「あぎゃ〜。」


「おいおい、問答無用かよ。」


「こいつら、サラマンダーの卵を持ち込んで、村を全滅させてサニーとお姉ちゃんを殺しかけた張本人達ですよ。話なんて聞く必要はありません。ですが、おい、お前ら命乞いの材料を持ってんのか? 俺は、治癒魔法が使えるから治す事も話す内容次第じゃ吝かではない。どうする。」


「うっふぃ、痛い、痛い、お前こんな事してタダで済む……うぎゃー。」


役人風は悪態をついてきたのでスネを思い切り踏み付けた。


「おいおい、お前らの有効な時間を自ら短縮するとは随分お目出度いな。その出血量だと持ってあと日が落ちきる頃かな。」


すると商人風の男が、


「喋ります何でも喋りますから、早く直してください。」


「その前に、そのマジックバック使用者権限解除しろよ。」


「えっ、そっそれは、出来ません。」


「そうか、まあ良いけど死んじゃえば後生大事にしているその中身も使えないのにな。まぁ俺には関係ないし、興味もない。じゃ、神様に宜しく言っておいてくれ。ニックさん、殺した4人に剣を握らせて置いて。あっ。剣にこの血溜まりの血を付けておいて。」


「おう、了解だ。」


「サニーこいつらの始末をどうするか。決めて良いよ。俺は直接被害にあってないから。

でも、ここに助けてやる善意の人が来るかもしれない。そうなるとコイツラは生き残るかもしれない。サニーはどうしたい。」


「死んで欲しい。」


「分かった。」


そして、奴らに向き直り手をかざすと、


「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」


と商人風は謝っていたが、


「ファイヤーボール」


特大のファイヤーボールでこんがりマジックバックと一緒に焼いてあげた。


役人風は


「ひっ。許して下さい。許して下さい。」


懇願していたが、こちらも


「ファイヤーボール」


特大のファイヤーボールで炭化した。


序に、


「ファイヤーボール」「ファイヤーボール」

「ファイヤーボール」「ファイヤーボール」


と冒険者風の4人もこんがり焼いた。

これで亡くなった住民と同じになったな。


「それじゃ、道が見えるうちは来たときのように走って帰ろうか。ニックさん真後ろに付いてね。」


「了解」


「分かった」


手を翳し半円の「ウィンドウォール」を作って、身体強化で全力疾走で帰宅の途に着いた。



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