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G・十三日目

 そして月曜日の朝、俺は二両目の前側に陣取っていた。日曜日にある決意を固めたためだ。『彼女に挨拶はした。次は会話をしよう』と。彼女からは会話をしてくれない。しかし俺から会話を始めれば彼女が無視することはないだろう、・・・たぶん。


 三日前に俺がした挨拶に対する彼女の反応のなさに一抹の不安を抱えながらも、どう会話をするべきかを考える。


 彼女が誰だか未だに分からない。俺はそれを正直に言うべきか、核心には触れずに無難な会話に終始するべきか、それが問題だ。


「おはよ」


 不意に彼女から挨拶された。考えに夢中になり過ぎていた俺は、彼女が近付いてきていることに全く気付かなかった。


「お、おはよう」


 少し戸惑いながら挨拶を返した。彼女はすでに俺の方を向いてはおらず、普通に電車を待っている。そして、やはり無反応───という訳ではなかった。


「うん、おはよ」


 笑顔でまた挨拶をしてくれた。ひと呼吸の間はあったものの、俺の顔を見て挨拶をしてくれた。それなりに嬉しくなったので、会話を試みる。


「・・・今日も、イイ天気だね」


 結局、無難な話題を選択した。しかしなんだろうか、天気の話とは・・・。話題のなさがバレバレだな。


「そうだね。最近ずっと天気イイよね」


 良かった、会話をしてくれそうだ。


「あ、うん。そ、そろそろ暑くなってきたね」


「もうすぐ夏服になるから、それまで我慢だね」


 俺たちは互いに向き合うことはなく、会話をした。やがて電車が到着。同じ車両に一緒に乗り込む。


 さぁ、次の難題だ。俺はどこに座るべきか。彼女の隣か、それ以外か。


 俺は彼女の隣には座らなかった。


 ・・・これ以上の会話はムリだ。


 今日はここまで。俺は、事前に話題をシッカリと用意しておく必要があることを痛感していた。




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