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第九話

毎週月曜日と木曜日に投稿します。よろしければ読んでみて下さい。

第二日目




今日はポイントを稼ぐ為、畑に向かった。畑仕事は初めてだが、楽しい。体を動かす事がこんなに楽しいだなんて、生きていて良かったと思う。




第三日目




今日は休みだ。何処へ出かけよう。まずこの世界の人と仲良くなりたいなあ。

その事をキョウコさんに言うと、サークルに入れば仲良くなれるらしい。

「そのサークルってどんなのがあるの?」

「例えばそうですね・・・・・・ゲームを楽しむサークルとか、運動を共にするサークルなどがございます」

「ゲームか、俺ゲーム好きなんだ」

「ではジャンル→ゲームで探してみましょう」

とキョウコさんは言うと、ホルスを使って探し始めた。

「150ほどのサークルがございます。どのサークルにいたしますか?」

キョウコさんは、代表者の写真付きの画面を、流してくれている。どれにしよう。あっ、この娘可愛いな。サークル名は『THE GAME PLAYER』か。

「このサークルでいいや」

「ではこのサークルで」

そう言うとキョウコさんは、じっと動かないでいる。『THE GAME PLAYER』にアクセスしているらしい。

「入会OKです。今日二十世紀型住居群に集合となっていますが、参加しますか?」

「うん」







二十世紀型住居群に行くため、リニアモーターカーに乗った。こういうのに乗ると未来って感じがする。乗って1分ほど経つとキョウコさんが、『タワー』と呼ばれる俺の住んでいる塔を指差した。

「あれが俺の住んでいる所か。なんかウンコみてえ」

ちょっと表現が汚いが、まさしくそうなのだから仕方がない。

「おお」

乗って2、3分程で二十世紀型住居群に着いた。二十世紀型住居群というだけあって、俺にとって馴染みのある風景が広がっていた。

「ここからまっすぐ歩いて、突き当たりの公園が集合場所です」

道なりに歩いて行くと公園が見えてきた。二、三人人がいる。例のあの娘もいる。

「ちかkuぶgatがなOxpじゃ」

「オー△Q×□タツクgiuにクタ」

・・・・・・何語?彼らに声をかけられたが全くわからない。

「キョウコさん、この人達何をしゃべっているの?」

「今流行りの言葉ですよ。若者が普通に使っています」

今流行ってるって、日本語じゃないみたいじゃないか。

「では、通訳プログラムを立ち上げてみて下さい」

キョウコさんの言うとおり、ホルスで通訳プログラムを立ち上げた。

「ようこそ、『THE GAME PLAYER』に、私は立森ミナト、よろしく」

お、ちゃんと言葉が分かる様になったぞ。やっぱ可愛いなあこの娘。ミナトちゃんかあ・・・・・・。

「雪村です、よろしく」

彼女が差し伸べた手を、俺は両手で包む様に握手をした。

「今日は何する?ハコゲー、カンゲー?」

仲間の一人が口を開いた。

「?ハコゲー?」

「ハコゲーはTVゲームの事。カンゲーは体感ゲームの事だよ、雪村さん」

そうミナトちゃんに教えてもらった。ふむ、なるほど。

「どっちがいい?雪村さん」

俺?俺はそうだなあ・・・・・・。

「カンゲーで」

体感ゲームかあ・・・・・どんなのだろう。

「じゃカンゲーをするね」

それから俺らは『ガンアクション』というカンゲーをした。街中を歩き銃で敵をやっつけるというゲームだ。これが結構面白かったりする。銃は実際にモデルガンを使用し、弾や敵は架空のものだったりした。

「右のボタンがチャージ、左が撃つ時に使用するものだからね」

ミナトちゃんが銃の扱いについて説明してくれた。

「出てきた敵を撃ち点数を稼ぐ、単純なゲームだけど面白いよ」

「始めるよ」

「ゲーム→ガンアクション→スタートで始めて」

ふむ、ゲーム→ガンアクション→スタートとミナトちゃんの言う通り操作をした。すると『HELLO』と文字が浮かび消え『ガンアクション』と文字がアップに写し出された。

二人一組で行なうゲームだ。俺はミナトちゃんと組んだ。舞台は商店街だ。敵が現れた。構えて撃つ。10ポイント獲得した。それの繰り返しが続く。敵からの攻撃にも気をつけなくてはいけない。もし撃たれたら、ヒーリングのスキルを持つミナトちゃんに、手当てしてもらうか、あらかじめ持っている薬草を使うことになる。手に汗握るなあ。

それから二時間くらいゲームをして遊んだ。正直楽しかったな。またこのサークルに参加しよう。

「また明日ね」

とミナトちゃん。

「また明日って、明日もするの?ゲームを」

「そうほぼ毎日してるよ」

「仕事は?何してるの?」

「仕事をしてなくてもポイントは稼げるよ」

「何で?」

「あのアンドロイドがいない時に話すよ。今度は一人でくれば?」

え?キョウコさんを置いてか?まあいいか。

「うん、じゃまた来週ね」

「じゃ、またね」

ミナトちゃんは微笑んでくれた。


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