第十九話
毎週月曜日と木曜日に投稿します。よろしければ読んでみて下さい。
僕はパフォーマーというタワーの通路で、様々な格好をする人々の仲間になろうと、ザ・ナイトという甲冑を着込むグループに入った。西洋の甲冑に身を包み、僕は彼らの仲間入りをはたした。パフォーマンスとしては、ただ甲冑を着込んでいるだけでなく、兜を脱ぐと顔がにょーんと何処までも伸びて見せたり、爆発したり、泡がぼこぼこ出たり、腕が翼になったり、身体中、花が咲いたり、視覚的にもかなり忙しい。今は歩く足元から花が咲き乱れ、光溢れ煌びやかだ。一歩ごと足元や足跡に花と光が溢れる。この花咲く変化は僕がアイデアを出した。なかなか好評で、僕はこのグループで、認めてもらい、そこそこの地位を得ることが出来た。このように視覚が変化していく表現は、随分と下準備が必要だが、慣れればどうという事もない。僕はホルスを脳に繋げているので、頭でイメージしてホルスに伝えるだけだ。とにかくイメージが大事だと、グループの代表は教えてくれた。パフォーマーはタワーの通路が発表の場だ。さあ、準備はできた。最高のパフォーマンスをしようじゃないか。




