第十七話
毎週月曜日と木曜日に投稿します。よろしければ読んでみて下さい。
この世界は映画も素晴らしいエンターテインメントとなって大いに楽しませてくれる。まず、映画館に行かなくても、部屋の中で360度映画の世界の視界が広がり、主人公の目線で物語は話を進めて行ける。自らが、映画の主人公になれ、主人公目線で物語を展開していくだけでなく、脇役などの主人公以外のものの目線で物語を体験もできるのだ。そして、この時代には映画を体験する時、まずはオリジナルのストーリーを楽しみ、それから、映画の体験の二度目は、どちらの行動を決めるのかという分岐点が現れ、自由に物語を選ぶことが出来るのだ。色々と分岐点があり、何パターンも話が展開していき、プレイヤーを飽きさせない。何度も冒頭から始めてしまう。映画がアドベンチャーゲームのようになった感じだろうか。この体験する映画の事をタワーの住民はハコゲーと言うらしい。部屋の中でゲームするのをハコゲー、外の建造物を背景に体験するのがカンゲーと言うのだそうだ。物語の途中で映画の世界観に浸り、ひたすら映画で食べてみたかった物を食べまくるパターンもあった。これは、私のお気に入りで、何回も体験した。スターウォーズは体験しまくった。今から、千と千尋の神隠しを体験する。・・・・・・どれだけ、あの世界観に浸れるかな。私の顔は緩みっぱなしだ。
―部屋の中は片付けた。さあ、ホルスを付けて、映画の世界に没頭しよう。




