表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/23

第十六話

毎週月曜日と木曜日に投稿します。よろしければ読んでみて下さい。

「君は不気味なんだよ。アンドロイド自体が気味悪い。いつ、その手で僕の首を絞めるか、わからないし」

僕は沸々とアンドロイドという存在に、怒りを感じながらキョウコさんに訴えた。

「では、実際に首を絞めてみましょうか?」

キョウコさんは微笑み、そして僕の首へと手を伸ばした。

「―怖っ!」

僕は突然のキョウコさんの行動にビビり首をすくめた。

すると、彼女の手が僕の首に届こうとした時、彼女は手を伸ばしたまま苦しみだした。

「これ以上前に動かせないの?」

キョウコさんの苦悶の表情を、恐る恐る覗き込み、僕はそう訊ねた。

「そうですよ、私達アンドロイドは人間を殺そうとしても、殺せない。そうプログラミングされているのです。たとえ、殺したくても、不可能なのですよ」

キョウコさんが苦しそうに、そう絞り出すように答えた。

「もういい、わかったから、手を降ろして」

「私達は、銃を持つことも出来ないです。人を殺傷可能な凶器の物は一切身近にはありませんので、安心してお過ごしください。私達は人に危害は加える事はありません」

「殺したくても、ね」

「はい、ご安心を」

その時のキョウコさんは今思い出しても、寒気がする恐怖の表情だった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ