救出作戦
「陽動作戦だ。正面からホーヒが突入してその隙に私達が救出する。救出が終わり次第撤退してくれて構わない。いけるか?」
「いけます!!多分」
「ちょっとボッキーニ…大丈夫なの?ホーヒ君1人で」
「モウ・チョウさん。俺…ゴブリンならきっと問題ないです」
「そう、わかったわ…」
救出作戦開始!!
俺は正面から突入した。ゴブリン達は驚きながら笛を吹き仲間が続々と集結してくる。
「包皮よ…行け!!」
包皮に意思はない。俺が手足の様に動かしているのだがなんとなく声を掛ける。ルーティンってやつかな。
包皮は瞬く間に敵を蹂躙していく。圧倒的だった。魔法や弓を使うゴブリンも、途中で現れたBOSS級の巨大なゴブリンも一律同様に倒してしまった。
気づけば立っているゴブリンは1匹もいなかった。
ありゃりゃ。南ー無ー。
そうこうしている間にボッキーニさんとチョウさん。それと捕らえられていた4人の女性達と合流した。
「す、すさまじいな…それにあれはゴブリンキングだぞ」
「ホーヒ君、あ、あのサンドワームは何だったの?ホーヒ君ってテイマーなの?」
「す、すいません秘密です!」
俺は頭を下げた。確かに先端はサンドワームに似ているかもしれない。包皮の先端。異性に見られるの恥ずいから隠す必要があるな。
「チョウよ…手の内は隠したい物だ。あまり聞くものではない」
(マグナム様の事も言えないしな)
「そ、そうね…ホーヒ君ごめんね」
(私も脱腸スキルの事言えないしね)
「いえ、気にしないで下さい」