どうせなら異世界転生が良かったが
「あれ?ここは何処だ?…ま、まさか異世界か?」
俺の名は陳川ホーヒ。DT包茎小太り30才。どうやら此処は異世界の様だ。目の前には草原が広がり遠くの方には中世の街が見える。
まずは状況の把握だ。前世から持ち込めた物は……無し。
…部屋のスタイル…つまり全裸…
あれ?容姿が…15才にぐらいに見える。お腹も出てない。前世の若かりし頃の容姿だ。勿論イケメンではないが。
「どうせならイケメンに生まれ変わって人生イージーモードを堪能したかったんだけどな…」
嗚呼、残念…
いやまだだ!!
「アイテムBOX!」
・・・何も起きない。
「ステータス、オープン」
・・・何も起きない。
「チートは無しかよ、こりゃー厳しいな…」
あれ?俺は股間に違和感を覚えた。中身が無いのだ。刀が無くて鞘しかないのだ。
「え!そんな・・あ、あれ?」
手を使わなくても動かせる。
「こ、これはいったい?」
俺はこの力を検証してみた。
手を使わなくてもまるで象の鼻の様に自由自在に動かす事が出来た。物凄い速度で伸縮自在に…
軽く25メートル程伸ばす事が出来た。
「ま、マジかよ」
千切れたりしない?少しチキった俺はそれ以上伸ばす事を止めた。
「マ…マジか…これが俺の…チートスキルか…」