ターボババア
気が向いたときに更新します。
作者初登校のため文章が非常につたないです。
温かい目で見ていただけますと幸いです。
「真実は小説より奇なり」
うちの会社の社訓。実にいい言葉だ。
まさに我々のことだろう。
空を飛ぶ島。地震を起こす大鯰。はたまた月のウサギ。
すべては事実であり、それらの伝説、陰謀論のすべてに絡んでいる一つの会社がある。
それが我が社、「バビロン製薬」である。
超古代文明の時代、バビロン会長(御年2億歳)が設立した我が社は
人類生誕以降、様々な伝説を生み出すことを生業としている。
現在は日本の東京都足立区に本拠を構えている。
表向きは製薬会社で一瞬で都合の悪いことを忘れる飲み薬「キオクニナイン」が政治家にバカ受けし、現在は立派な一部上場企業となっている。
「おい山田。あの国の大統領に渡した地震発生装置回収してきたか?」
「あぁすれてました。ちょっとどこでも●アで回収してきますね。」
「おいおい、素人かよ。そこは取り寄せ●ックのほうが早いだろ。」
一見あほな会話に聞こえるが全部実在している。それがこの会社だ。
もちろん。最強の声名高いもしも●ボックスもあるのだが
先輩が世界から杉の木を消そうとしているところを社長に見つかり
現在では使用禁止になっている。
俺の所属している部署は「回収部」派遣した怪人や貸し出した物資を回収するのが仕事だ。
今日の仕事は「ターボババア」の回収である。
新入社員の山田と一緒に向かう。
ターボババアを派遣していた某トンネルについた俺は車をトンネル出口付近に止めた。
「先輩。今回はどうやって回収するんですか?」
「今回はこれを使う。」
そう言い俺はポケットの中から退席的に絶対に入らないサイズのシートを取り出す。
「粘着シートー」
某青狸の音程で発音した俺はトンネルの出口付近右側の地面ににそのシートを張り付けた。
そして車でトンネルの入り口に戻った。
「今回このトンネルにターボババアが派遣されたのは行政によるものだ。
直線距離の長いこのトンネルでありえないスピードを出す馬鹿が多くいるらしい。
そんな馬鹿を抑制したほしいとうちに要請があってな。」
そういうと俺はアクセルを全力で踏み込んだ。
ヴぉーーーーという重低音とともに車は急加速し速度を上げていく。
山田は大声で叫んでいるが俺は話を続ける。
「このトンネルに配属したババアは時速80キロ以上で走っている車の運転席側限定に現れ
窓越しに速度を落とすように指示してある。」
そういった時、車の速度計は80キロを超え、同時に右後ろから白髪のババアが走ってくる。
『速度を落とせーーーーー!!!』
「ひぃいい!」
「山田、何悲鳴を上げてんだよ。」
そのまま速度を落とさず出口に突っ込む俺。
すると出口を抜ける直前で急にババアが消えた。
「速度を落とすまでずっとついてくるから出口までこのスピードでくれば
ババアは粘着テープに引っかかるってわけよ。勉強になってよかったな山田。」
そういい山田のほうを向くと山田は気絶していた。
山田を放置し俺は粘着テープを回収しに向かう。
「おや。あんたは」
「よう。ばあさん」
「あんたが来たってことは今回の仕事はこれで終わりかい?
粘着テープなんかしかけずに話とくれればいいのに。」
「ばあさん仕事熱心だから速度出すまで出てこないし走ってる間中叫んでるし
速度落とすと消えちまうじゃねぇか。」
粘着テープに引っかかって四つん這いになっている老婆と話す俺は
はたから見たらかなりシュールな光景だろうなぁと思いながら話す。
「けっけっけ。それもそうだね。さっさと回収しておくれ。」
「はいよ」
おれは広がった粘着テープにスプレーをふり粘着性をなくし老婆を立たせてやった。
シートを回収した俺はふと気が付く。
「しまった。ついいつもと同じ乗りで2人用の車できちまった。」
「わしは消えれるし気を遣わんでもええぞ。会社でまた会おうや。」
「いやいや。仕事終わりのばあさんをいたわらんでどうするよ。」
俺はそういうと助手席の山田を下ろし地面に寝かせた。
「さぁ助手席に乗りなばあさん。帰りになんか食べてくかい?」
「そりゃあいい。このへんだと、うどんがうまいラーメン屋があるってこないだ速度超過の運転手が話してたよ。」
「じゃあそこで食ってくか。」
そういい俺は車を出した。
次に山田が出勤してきたのは1週間後で
車の中に財布とスマホを置いていた山田は徒歩で帰ってきたようだ。
強い。
評価等していただけたら作者のモチベーションが上がります。
ぜひお願いいたします。