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戻って来たカオス新一
新一からのメールの内容はこうだ。
ゴッドと仲良くしているのを見て、心が痛む。友達でもいいからもう一度仲良くしてくれ。この間はごめんなさい。
真琴は喜んで返信した。
真琴はもともと新一と友達として仲良くしたかったのである。新一の一方的な告白と、一方的な無視に困っていたので、このメールはありがたい。
一方で、真琴の頭をよぎるのは、新一が確率論の少人数ゼミに戻ってきたら、0班がどうなるかである。復活するのであろうか?
そんな不安を抱えながら、確率論の少人数ゼミの講義室に行った。
「あ、秋山さん、お久しぶりです。この間はごめんなさい」
「僕も、ごめんなさい」
講義室には弘中新一と菊池嘉織好の二人の姿があった。
「いやいや、こちらこそ、なんかごめん。あの、友達として、これからもよろしくお願いします」
真琴はペコリと二人に頭を下げた。




