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真琴のアルコールデビュー(3)

 真琴が目を覚ましたら、すでに朝だった。



 見知らぬ天井を見上げながら、ふと自分が何も着ていないことに気がついた。


「あら、起きたのね。おはよう」

 すでに起きて、朝ごはんの準備をしていた佳子は、真琴が起きたことに気がつく。


「あ、おはようございます」

 真琴は、一糸まとわぬ姿で起き上がる。真琴のふくよかな胸がぽよぽよと振るえる。支えるものがない脂肪は自由奔放だ。



「あんた、すごい綺麗な顔と、すごい綺麗な体をしているのね。うらやましいわ」

 佳子は、振り向くことなく言う。昨晩、十分というほど見せびらかされたのだ。


「あはは。ちなみに、私どうしてここで裸で寝ていたんですか?」

 真琴は、小さく首をかしげる。



 佳子は昨晩の状況を丁寧に説明した。

 真琴はそれを、顔と耳を真っ赤にして聞いた。



 佳子に作ってもらったせっかくの朝ごはんも喉を通らないほどの恥ずかしさである。

 まさか自分の酒癖がこれほどまでに悪かったとは。真琴は驚愕の事実を突きつけられた。




 真琴が家に帰ると、すでに昼であった。

「あぁ、お酒は良くないな」

 真琴は大きくため息をついた。




『真琴のレース収支;マイナス5900円』

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